...郷里(くに)へ居所(ゐどころ)を知らせて置かなかつたんです...
石川啄木 「葉書」
...知らせにつき道具廻る...
泉鏡花 「活人形」
...下女の知らせで、家の物は後をおつかけまはしましたけれども、四五人もの屈強な男達にはとても向へないのでそのまゝになつて了(しま)ひました...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...なにか見えたらすぐ知らせよ」「はっ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...杉田さんに知らせてあげてはいけないのですか」「うむ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...とうとうおこり出したという知らせであった...
海野十三 「火星兵団」
...暗号文で時間と場所を知らせて来る...
江戸川乱歩 「黒手組」
...宇野浩二芥川の自殺の知らせで...
小穴隆一 「二つの繪」
...妻に知らせてやりたいのである...
外村繁 「落日の光景」
...逐一(ちくいち)記してお知らせ致したいと存じます……」ここまで筆を運んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...持て来た手紙は饅頭屋の長次郎さんが長崎で切腹した事を知らせて来たのです(千里駒には龍馬が長崎に於て近藤を呼び出し切腹を命じたりとあれど誤り也)...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...これもみんなに知らせた方が無事でございませう」「それは何ういふわけだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我々に視覚や触覚に現れない実在や事物について知らせることができる関係は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...参館したことを知らせるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...知らせよなど勝手の者に仰せつけるに...
南方熊楠 「十二支考」
...どこの誰は迷子の居所を知らせて貰ったとか...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...それはこちらから知らせよう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...夜のうちに知らせぬか」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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