...しばらくそこに住む人も知らず知らずのうちにみな取りつかれるのである...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...その感激は知らず知らずのうちに俗習と偏見の生活に巻き込まれ去ろうとする私を救い出した...
伊藤野枝 「転機」
...彼は藻抜けの殻をぐるりと廻して知らず知らず家路に著(つ)いた...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...不思議に対して知らず知らず感服し...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...だから現在インテリゲンチャが自らインテリゲンチャを論じるに際して知らず知らずに採用する立場はこの文学的自由主義乃至文学主義であらざるを得ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...けれども知らず知らずのうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...知らず知らず些細(ささい)なる常住坐臥(じょうじゅうざが)の間(あいだ)に現われるためであろうか...
永井荷風 「妾宅」
...秋は知らず知らず夜毎に深くなって行く事を知らせていた...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...知らず知らず綾小路(あやこうじ)を廻って見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らず知らず足が向いて行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...という気持が知らず知らずの間に...
中島敦 「悟浄出世」
...知らず知らずのうちに人々の頭上に感ぜられていた頃である...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...知らず知らずその人の邪魔をするような事があってはすまんと思うて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...知らず知らずのうちにいつもしているわけです...
宮本百合子 「朝の話」
...知らず知らず自分の正義の肯定と絡み...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これ迄何年間か知らず知らず肩へ力を入れて暮して来ているのがやすまるかもしれません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それで知らず知らず...
山本周五郎 「風流太平記」
...杖についている例の胆刺(きもざし)の穂先を知らず知らず持ち上げて...
吉川英治 「江戸三国志」
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