...何も知らずに笑つてゐるのです...
芥川龍之介 「河童」
...「町内(ちょうない)ではまだ知らずにいるのかしら?」「ええ...
芥川龍之介 「冬」
...それこそ綾子様は誰一人味方のない独りぼっちにおなりになりますから』『そんな理(わけ)とは知らずに――...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...人民が知らずにおったのが十年...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...なにを着たかも知らずに外套をあわただしく引っ掛けると外に出る...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そんな事は何も知らずにどたばた立ち働いているその田舎女にも気の毒です...
太宰治 「冬の花火」
...知らずに入ると何もないが...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...私が忍びこんだのも知らずに...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...馬子は知らずに好い声を張り上げて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...が自分の殺意は知らずにいたのだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...知らず知らずにクリストフは芸術において...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は恩知らずにもお前を追い払おうとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...客の膳が引かれて給仕の女房がお鉢を隅へ押しつけて去つたのも知らずに喋舌る...
長塚節 「佐渡が島」
...さうとも知らずに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...賀奈女は相手の気も知らずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...背に迫る八大地獄も知らずに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その卑怯者をそれと知らずに...
森鴎外 「阿部一族」
...命知らずにもほどがあると...
吉川英治 「新書太閤記」
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