...蘆にて造るその矢柄折れて其股痛ましむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...矢柄(やがら)に二箇所斑(まだら)になつてゐるところがございます」平次の指摘したのは飴色になつた篠竹(しのだけ)に上下二ヶ所...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...矢柄(やがら)も羽もぐつしより濡れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから水の中から二筋見付かつた――矢柄(やがら)は浮くが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伊能矢柄が住んでいた...
吉川英治 「脚」
...彦太は、多少田舎で下地があったし、何でも、侍になろうという気ごみが、竹刀にも燃えてるので、伊能矢柄にも、愛された...
吉川英治 「脚」
...きょうは、稽古よりも、師の矢柄に、直接、訴えてみたい気持だの疑問を、いっぱいに抱いていた...
吉川英治 「脚」
...矢柄は、彼が近く御家人の跡目をついで、士格になるという事をおよそ聞くと、「それはよかった...
吉川英治 「脚」
...師の伊能矢柄や、同門からも、柳樽が届いた...
吉川英治 「脚」
...矢柄師(やがらし)...
吉川英治 「三国志」
...矢柄の折れたのも取捨て...
吉川英治 「三国志」
...鏃(やじり)のない矢柄(やがら)で打っているのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「なにを」矢柄(やがら)をふりかざして駈けだして来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...いたずらに空(むな)しき矢柄(やがら)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...矢柄(やがら)には「史文恭(しぶんきょう)」の三文字が彫ってあったのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これなん晁蓋(ちょうがい)を殺した「史文恭(しぶんきょう)」と彫りのある毒矢の矢柄(やがら)なのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...腰には残る一本の矢柄(やがら)を挿(さ)し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...矢柄(やがら)を見ると切銘(きりめい)にいわく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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