...矢張り老耄の生れ代りなんだ...
有島武郎 「かんかん虫」
...それで若し、私が、あのちどり子(こ)の次兄であったとして、いやそう驚かなくてもいいよ、先刻、君が口中で味(あじわ)い、胃袋へおとし、唯今は胃壁から吸収してしまったであろうと思われる、アノ××××が、栄螺(さざえ)の内臓でなくして、実は、君の血肉(ちにく)を別(わ)けた、あの胎児(たいじ)だったとしたら、ハテ君は矢張り、『×××××を、ムシャムシャ喰べてみたが、たいへんに美味(おいし)かった』と嬉しがって呉れるだろうか、ねえ星宮君――」「ウーム...
海野十三 「恐しき通夜」
...』かう言つた若い嚊の髪の毛も矢張り雨滴で濡れて光つてゐた...
田山花袋 「歸國」
...そうして矢張り本を読まなければいけない...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...此の男には矢張り特別な眼識が具はつて居るかと思はれた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...矢張りイデオロギーに外ならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...即ち矢張り大日本史神祇志を書かれた栗田博士が色々研究されたもの...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...矢張り、同じ家中で、見た顔の一人であった...
直木三十五 「南国太平記」
...僕なども一緒に矢張り気位の高い仲間であった...
夏目漱石 「正岡子規」
...「美人像は矢張り短銃(ピストル)を撃ったでしょう...
野村胡堂 「踊る美人像」
...私は矢張り身を退くことにいたしました」お話ではなくて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...堅(かた)いやうでも寅藏も三十といふ男盛りだから――といふんで」「矢張りさうだ」「寅藏ならあの玄翁(げんのう)も振り廻せるし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――矢張り盜られた品のことを申上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五枚の繪を是が非でも師匠のために取返さうとしたのは矢張り繪のことのわかるあの金三郎だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「許して下さい!」矢張りそうであった...
松永延造 「職工と微笑」
...矢張り興奮して思わず立上る...
三浦環 「お蝶夫人」
...矢張り年来の胃腸の痛みを除くために...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...矢張り斯う周章(うろた)えねばならなかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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