...矢作治部太夫(やはぎじぶだゆう)の娘きいであった...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...「は、矢作殿、――御家はこの後どうなりましょう」「どう、どうなるとは何事だのう」「主水一類を誅し終って二年になります」「おお二年になる」「御家は安泰でござりましょうか」「はて、何故事新しげにそのようなことを尋ねるのじゃのう、会津四十万石、大盤石の如く御当家は千代八千代じゃ」「それは浅見(せんけん)じゃ、やがて御当家は御取潰(とりつぶ)し、これは免れぬ御運じゃ」「不祥(ふしょう)なことをいうな、口を慎め、――いらぬことをいう男じゃ」「主水一類と四十万石引換えにと、式部少輔殿が申された、その始末がやがてつけられましょう」「口を慎め、主君を式部少輔殿とは何事じゃ」「二年の後か三年の後か、加藤家御取潰しはとにかくに近年のうちにありましょう」「こ奴(いつ)、乱心したな」「治部太夫殿、お互いに浪々の身と、不運は目前に迫っている...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...先年討たれた矢作治部太夫の仇討(あだうち)を...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...生虜了行法師矢作左衞門尉(千葉介近親)長次郎左衛門尉久連等...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...そこを町屋の矢作(やさく)さんが死んで通ったのを見て...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして三河の矢作川(やはぎがわ)のほとり矢作ノ宿(しゅく)についたのは...
吉川英治 「私本太平記」
...鉄は熱いうちにとか、矢作の御陣は、絶好なその固めのときかと存じられますが」と、切にその必要と急を説いた...
吉川英治 「私本太平記」
...矢作(やはぎ)の御宿所に入られました」と...
吉川英治 「私本太平記」
...けれど矢作の宿には...
吉川英治 「私本太平記」
...矢作(やはぎ)の後始末を...
吉川英治 「私本太平記」
...矢作を立つまえに...
吉川英治 「私本太平記」
...ここでいっておくがの」「なにをです」「矢作(やはぎ)でやったような...
吉川英治 「私本太平記」
...「――矢作(やはぎ)の件を...
吉川英治 「私本太平記」
...うかと野望に立ち上がッたものの矢作(やはぎ)の破綻(はたん)からここまで来て立ち往生のほかなく...
吉川英治 「私本太平記」
...矢作(やはぎ)の柳堂で...
吉川英治 「私本太平記」
...矢作(やはぎ)から鏡へ先発していたものである...
吉川英治 「私本太平記」
...矢作(やはぎ)の事件からすべてを看破(かんぱ)しているとしたら? ――兄高氏は六波羅の内で手もなく逮捕されてしまうにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...矢作平(やはぎだいら)の水害を治(ち)せられたり...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索