...しかしだんだん慣(な)れて来(く)ると矢張(やは)りこちらの生活(せいかつ)の方(ほう)が結構(けっこう)に感(かん)じられて来(き)ました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...矢継(やつ)ぎ早(ばや)にまくしかけようとするのを...
有島武郎 「或る女」
...」見習士官は矢張丁寧に...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...伝統と鉄鎖を打ち摧(くだ)き狂気したツアーの暴逆の中に反逆の矢を射たのは彼等だ...
今村恒夫 「プチロフ工場」
...矢ッ張り大胆な奴は仕合せにも死ぬのが早い――『沈着にせい...
岩野泡鳴 「戦話」
...紅は矢ッ張り、上唇には薄紅く下唇を濃く玉虫色にしたところに何とも言えない床しい風情がある...
上村松園 「京のその頃」
...彼は矢庭に生垣を飛び越すと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...矢張目的を達しないで...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...矢を受取つてためつすかしつしてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...惨めな敗北の矢を吾手で吾が胸に突き刺すやうな痛さを怖れて...
牧野信一 「毒気」
...滅多矢鱈の太鼓持...
南方熊楠 「女順禮」
...ところがそのうちに露子さんも矢張り...
夢野久作 「卵」
...「アンリエットはあれは矢代君を好きなんですよ...
横光利一 「旅愁」
...ドームにいても矢代は日日古参になって行く自分を感じた...
横光利一 「旅愁」
...矢代は何か急に老人じみた感じを覚え...
横光利一 「旅愁」
...無意味に矢代は斜め左方を指差しつつも...
横光利一 「旅愁」
...城中の矢倉から敵の模様をながめていたが...
吉川英治 「三国志」
...矢石(しせき)の中で...
吉川英治 「三国志」
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