...そちら向けば朱の雲の燃ゆるかと眩(まぶ)しき帯の立矢の字...
石川啄木 「菊池君」
...それにしても此集の歌は矢つぱり誰の歌でもない石川君の歌である...
伊藤左千夫 「『悲しき玩具』を読む」
...宿は掛矢旅館がたった一軒しかない...
海野十三 「火星兵団」
...そこにいる蜂矢君のところへも...
海野十三 「金属人間」
...されどつゞいて*附け紐と矢じりと共に體外に 150あるを認めてメネラオス其沈着を取りもどす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ぴかっと矢のような光がつっ走って 同時に天地もくずるるばかりの音がして……とまでは覚えていましたが...
豊島与志雄 「コーカサスの禿鷹」
...矢張り平岡の成功を祈る心はあつたのである...
夏目漱石 「それから」
...竹矢来のそとの大群衆...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...矢張り生さぬ仲で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...矢絣(やがすり)のお仕着せに包んだしなやかな四肢(てあし)の線を見ただけで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼女の眼も矢っ張り私の動くのに連れて動いた...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...しかし矢島優(ゆたか)と比良野貞固(さだかた)とが反対した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...矢代は今夜の侯爵邸の夜会の意味には...
横光利一 「旅愁」
...このような中で矢代は自分の親戚たちを見ていると...
横光利一 「旅愁」
...彼の歴史の悲調な笑いが短く籠っていて矢代は面白く思った...
横光利一 「旅愁」
...鏑籐日輪巻(かぶらとうにちりんまき)の強弓(ごうきゅう)にピッタリと矢筈(やはず)をかましたしゅんかん...
吉川英治 「神州天馬侠」
...矢来越しに手をかざし合っている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...獲物の鳥と矢を拾って...
吉川英治 「源頼朝」
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