...「矢部さんの講義は何んといっても異色だ...
有島武郎 「星座」
...見習士官は矢張前のやうにぢつとして据わつてゐて...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...『畜生!矢つ張り年を老つてる哩(わい)!』と思つた...
石川啄木 「葉書」
...何うも矢つ張り唯面白いといふだけだね...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...これは蜂矢探偵の考えによるもので...
海野十三 「金属人間」
...澄みわたった水は矢よりも早く流れてゆく...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...矢萩はやにわに照子の頬に平手打ちを食わせた...
高見順 「いやな感じ」
...一三月の末に矢島さんは次のようなことを日記に書いた...
豊島与志雄 「過渡人」
...なか子も地味な矢絣の錦紗に...
林芙美子 「朝夕」
...祖父が矢張(やっぱり)然うであったと云うから...
二葉亭四迷 「平凡」
...彼とすれちがはうとした矢先き...
堀辰雄 「夏の手紙」
...飛来する矢いっそう繁く...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...勝手気儘な事をしようと思っておられるので御座いますぞ」「では濃紅姫はお后になる事は出来ないのか」と紅矢は声を震わして尋ねました...
夢野久作 「白髪小僧」
...無理矢理に戦線へ送り返しているのではないか...
夢野久作 「戦場」
...矢うなりは水に響いて長い尾を曳き...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかも、他のあらゆる陣形が整ってみると、もう待ちきれないような、堀部、武林、間(はざま)、勝田、矢頭、磯貝、杉野などの若手組は、『居ると申すぞ』ややともすれば、些細(ささい)な町の風聞や、門扉(もんぴ)の出入(でいり)ぐらいを見届けて、堰(せき)を切って、どっと動きそうな気振りを見せる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...飛んでくる矢にも最初ほどな弓勢(ゆんぜい)はなくなった...
吉川英治 「源頼朝」
...ヒュッ――矢は、鵯(ひよどり)のように、谷をまっすぐに渡って行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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