...明らかに矛盾である...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...併し少し考へれば兩者の間に精神上の矛盾のないことは直に明かになるであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...僕は君から説く事とある事との矛盾を責められてゐるやうな氣がしない譯に行かない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...)かれその天の日矛の持ち渡り來つる物は...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...とうてい生の自己矛盾の突破ではあり得ぬ...
田辺元 「メメント モリ」
...現実との矛盾なしに...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...時としては矛盾し撞着(どうちゃく)することもあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...アリストテレス型もその行動的矛盾を誤魔化すことができるし...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...然(しか)し彼等(かれら)は一方(ぱう)に有(いう)して居(ゐ)る矛盾(むじゆん)した羞耻(しうち)の念(ねん)に制(せい)せられて燃(も)えるやうな心情(しんじやう)から竊(ひそか)に果敢(はか)ない目(め)の光(ひかり)を主(しゆ)として夜(よ)に向(むか)つて注(そゝ)ぐのである...
長塚節 「土」
...または非常にうれしいものに対して恐れをいだくところが矛盾しているのか...
夏目漱石 「三四郎」
...幸ひにして中佐はあの詩に歌つたと事実の上に於て矛盾しない最期(さいご)を遂げた...
夏目漱石 「艇長の遺書と中佐の詩」
...しかし私どもの方には矛盾がある...
夏目漱石 「無題」
...その自己矛盾に徹することである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...矛盾的自己同一的現在の自己限定として形成作用的であり...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...それは矛盾的自己同一的世界ではないのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...彼の現実のいっさいの情熱はこの矛盾の統一という一事に向って...
服部之総 「福沢諭吉」
...少なからぬ助けとなるようなルネサンスの社会と文化に関する歴史的な要素の分析とそこに潜められていた様々の矛盾について...
宮本百合子 「現代の心をこめて」
...丈八の蛇矛(だぼう)であった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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