...私は妙な矛盾の感じを頭一ぱいに持ちながら...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...その矛盾を、私は斯う云ふ風に観たんです...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...四瘤村長に対する全く矛盾したこの村民の態度――一方においては自分達を喰うところの悪鬼的な存在として憎悪・排撃するかと思うと...
犬田卯 「瘤」
...しかも何らかそこに矛盾を感ずるなどは...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...矛盾していないのである...
太宰治 「春の盗賊」
...問題はこの矛盾から生ずる...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...今云った内部矛盾の運命を免かれることが出来ないだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...資本主義の矛盾の暴露(又は弁護)を通じての階級的啓蒙(又は盲目化)機関として...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...だがこうした内部的矛盾にも拘らず...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...単にその内部に矛盾を含まないと云うばかりでなく...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...僕は矛盾なのだ...
夏目漱石 「行人」
...こうして顔の上の矛盾をかき混(ま)ぜるつもりなのかも知れない...
夏目漱石 「野分」
...現実自身の自己矛盾から動き行くものでなければならない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...組み立てるに巧みなものがあろうか?親愛なる西の同志たち!われ/\は誓って矛に貫かれたきみらの独裁官の一族どもが...
槇村浩 「獄内にてドイツの同志を思う歌」
...彼女の善意の試みやいくつかの矛盾は...
宮本百合子 「彼女たち・そしてわたしたち」
...ともに矛盾したことではないように思います...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...イッタイどうしてこんなに矛盾した心理現象が起るのだろう...
夢野久作 「ナンセンス」
...「張任とは汝よな」丈八の大矛(おおほこ)をふるい...
吉川英治 「三国志」
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