...何か矛盾に近いものを感じない訣(わけ)には行(ゆ)かなかつた...
芥川龍之介 「本所両国」
...そこに大きな矛盾のあることをみずから暴露しているようなことになります...
石原純 「チャールズ・ダーウィン」
...その矛の末(さき)より滴(したた)る鹽の積りて成れる島は...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ただ在来の月並の不合理や出来合の矛盾にのみ馴れてそれを忘れている眼にほんの一時的の反感を起させるに過ぎないであろう...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...父は巧みに矛使ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヘラクレイトスが存在に与えた矛盾性をば思惟に付与して相対主義を取り(「人間は万物の尺度」)...
戸坂潤 「辞典」
...しかし矛盾はただ指摘出来るようなものではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...アリストテレス型もその行動的矛盾を誤魔化すことができるし...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...絶対矛盾的自己同一として...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...矛盾的自己同一的に自己自身によって動き行くもの...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...神の存在との間に矛盾を起さざるを得ない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...ここにおいてかエセルレッドは鎚矛を振り上げ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...矛盾は辯證法的運動に於て特に過程的なるものであり...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...大矛を横たえている張飛の姿が小さく見えた...
吉川英治 「三国志」
...矛(ほこ)などを寨門(さいもん)に植え並べ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...梁軍(りょうぐん)のうちから丈八の蛇矛(ほこ)を横たえ持った林冲をまん中に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何か現代名古屋図の矛盾のようでいて...
吉川英治 「随筆 新平家」
...次の文章で源氏をたわれた好色人(すきびと)でないとする弁護と矛盾するからである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??