...村の酒屋へ瞽女(ごぜ)を留めた夜の話だ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...秋のマチというと一度必ず隊伍を組んだ瞽女の群が村へ来る...
長塚節 「太十と其犬」
...太十の目には田の畔から垣根から庭からそうして柿の木にまで挂けらえた其稲の収穫を見るより瞽女の姿が幾ら嬉しいか知れないのである...
長塚節 「太十と其犬」
...殊に瞽女のお石と馴染んでからはもうどんな時でもお石の噺が出れば相好を崩して畢う...
長塚節 「太十と其犬」
...然し瞽女の噂をして彼に揶揄おうとするものは彼の年輩の者にはない...
長塚節 「太十と其犬」
...他の瞽女はぽっさり懐手をして居る...
長塚節 「太十と其犬」
...一つには何処へも出たことのない女の身にはなまめかしい姿の瞽女に三味線を弾かせて夜深までも唄わせることがせめてもの鬱晴しであったからである...
長塚節 「太十と其犬」
...其頃になってからは瞽女の風俗も余程変って来て居た...
長塚節 「太十と其犬」
...殊に瞽女を知ってからというもの彼は彼の感ずる程度に於て歓楽に酔うて居た...
長塚節 「太十と其犬」
...白粉(おしろい)つけた瞽女等(ごぜら)に向(むか)つて揶揄(からか)ふ樣(やう)な言辭(ことば)は彼等(かれら)の間(あひだ)には發(はつ)せられなかつた...
長塚節 「土」
...瞽女(ごぜ)は危險相(あぶなさう)にして漸(やうや)く座敷(ざしき)へ上(あが)つた時(とき)「目(め)も見(め)えねえのにさうだに押廻(おしまは)すなえ」瞽女(ごぜ)の後(あと)に跟(つ)いて座敷(ざしき)の端(はし)まで割込(わりこ)んで來(き)た近所(きんじよ)の爺(ぢい)さんさんがいつた...
長塚節 「土」
...瞽女(ごぜ)は一(ひと)つに固(かた)まつて成(な)るべくランプの明(あか)るい光(ひかり)を避(さ)けようとして居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...瞽女の嫁入りの話でないとすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...横町の瞽女(ごぜ)はあゝ見えても金持だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...瞽女(ごぜ)の嫁入りの話でないとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...瞽女に貰われてあるいているという話もよく聞いた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...めくらの森の瞽女という愛人もいましたし...
吉川英治 「小説のタネ」
...訊けばこれが有名な越後の瞽女(ごぜ)であるそうだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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