...馬上に瞽女(ごぜ)の三味線を弾いたり...
芥川龍之介 「僻見」
...村の酒屋へ瞽女(ごぜ)を留めた夜の話だ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...瞽女の唄(うた)が済んでからは省作の噂で持ち切った...
伊藤左千夫 「春の潮」
...二年三年とたつ中(うち)に瞽女は立派な専門の門附(かどづけ)になって「春雨」や「梅にも春」などを弾き出したがする中(うち)いつか姿を見せなくなった...
永井荷風 「伝通院」
...瞽女かぶりといって大事な髪は白い手拭で包んでそうして其髷へ載せた爪折笠は高く其位置を保って居る...
長塚節 「太十と其犬」
...大勢の後から爪先を立てて覗いて見ると釣ランプの下で白粉をつけた瞽女が二人三味線の調子を揃えて唄って居る...
長塚節 「太十と其犬」
...瞽女は危ふげな手の運びようをして撥を絃へ挿んで三味線を側へ置いてぐったりとする...
長塚節 「太十と其犬」
...憫な瞽女は倒れ相にしては徐に歩を運ぶ...
長塚節 「太十と其犬」
...瞽女もそれを知らないのではない...
長塚節 「太十と其犬」
...太十は後には瞽女の群をぞろぞろと自分の家へ連れ込むようになった...
長塚節 「太十と其犬」
...一つには何処へも出たことのない女の身にはなまめかしい姿の瞽女に三味線を弾かせて夜深までも唄わせることがせめてもの鬱晴しであったからである...
長塚節 「太十と其犬」
...瞽女(ごぜ)は各自(かくじ)に晩餐(ばんさん)を求(もと)めて去(さ)つた後(あと)であつた...
長塚節 「土」
...瞽女(ごぜ)は危險相(あぶなさう)にして漸(やうや)く座敷(ざしき)へ上(あが)つた時(とき)「目(め)も見(め)えねえのにさうだに押廻(おしまは)すなえ」瞽女(ごぜ)の後(あと)に跟(つ)いて座敷(ざしき)の端(はし)まで割込(わりこ)んで來(き)た近所(きんじよ)の爺(ぢい)さんさんがいつた...
長塚節 「土」
...横町の瞽女はああ見えても金持だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...瞽女(ごぜ)の嫁入りの話でないとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...塩辛声で瞽女唄(ごぜうた)のようなものを歌って門付(かどづけ)をやっているんです...
正岡容 「初看板」
...だから瞽女(ごぜ)たちは儀式にも経は読まず...
柳田国男 「木綿以前の事」
...めくらの森の瞽女という愛人もいましたし...
吉川英治 「小説のタネ」
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