...鈴木主水(もんど)というお侍(さむら)いさんは……」と瞽女(ごぜ)の坊(ぼう)の身振りをして...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...彼の盡力に依って短時日の間に当道の瞽官(こかん)を得たと云う...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...和漢の書を引て瞽家(こけ)を威(おど)し...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...彼れは、當時の目的論者、否な目的論的世界觀の始祖と言はるべきアナキサゴラスが「ヌース」の原理を立て、宇宙秩序を以て『目的』『設計』に基いて成立つて居るとしたのに徹頭徹尾反對して、原子の瞽盲的、機械的の運動によつて一切を説明したるものである...
朝永三十郎 「學究漫録」
...瞽女はぐるぐるとマチを求めて村々をめぐる...
長塚節 「太十と其犬」
...太十の目には田の畔から垣根から庭からそうして柿の木にまで挂けらえた其稲の収穫を見るより瞽女の姿が幾ら嬉しいか知れないのである...
長塚節 「太十と其犬」
...然し瞽女の噂をして彼に揶揄おうとするものは彼の年輩の者にはない...
長塚節 「太十と其犬」
...狭い店先には瞽女の膝元近くまで聞手が詰って居る...
長塚節 「太十と其犬」
...瞽女は滑稽な程慌てた...
長塚節 「太十と其犬」
...其頃になってからは瞽女の風俗も余程変って来て居た...
長塚節 「太十と其犬」
...瞽女(ごぜ)は村落(むら)から村落(むら)の「まち」を渡(わた)つて歩(ある)いて毎年(まいねん)泊(と)めて貰(もら)ふ宿(やど)に就(つい)てそれから村落中(むらぢう)を戸毎(こごと)に唄(うた)うて歩(ある)く間(あひだ)に...
長塚節 「土」
...さうして座敷(ざしき)の隅(すみ)に居(ゐ)た瞽女(ごぜ)が代(かは)つて三味線(さみせん)の袋(ふくろ)をすつと扱(こ)きおろした時(とき)巫女(くちよせ)は荷物(にもつ)の箱(はこ)を脊負(しよ)つて自分(じぶん)の泊(とま)つた宿(やど)へ歸(かへ)つて行(い)つた...
長塚節 「土」
...瞽女(ごぜ)の嫁入りの話でないとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...塩辛声で瞽女唄(ごぜうた)のようなものを歌って門付(かどづけ)をやっているんです...
正岡容 「初看板」
...だから瞽女(ごぜ)たちは儀式にも経は読まず...
柳田国男 「木綿以前の事」
...しかしこういう正式の瞽女の巡ってあるく村里は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...瞽女は制度の保護などもあって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...信玄の次男の瞽聖(こせい)堂の子かともいい...
柳田国男 「山の人生」
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