...それも南瞻部洲下過五百踰繕那乃有地獄(なんせんぶしうのしもごひやくゆぜんなをすぎてすなはちぢごくあり)と云ふ句があるから...
芥川龍之介 「孤独地獄」
...彼は實に瞻仰するに堪へたる俊爽の態度を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...人懐しげに瞻(みまも)りぬ...
泉鏡花 「一景話題」
...主税は横から右瞻左瞻(とみこうみ)て...
泉鏡花 「婦系図」
...譯者ロバアト・ブラウニング瞻望(せんばう)怕(おそ)るゝか死を...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...千八百六十四年の詩集に収めたる「瞻望(せんぼう)」の歌と...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...店の前の椅子に劉任瞻が腰かけて...
林不忘 「安重根」
...劉任瞻 東は東、西は西...
林不忘 「安重根」
...劉任瞻 (戸口に立ち停まって)用が済んだらすぐ帰るんだぞ...
林不忘 「安重根」
...「逢ったのだろう」さっきからちょっとの間に恐ろしく相形(そうぎょう)の変ったお宮の顔を瞻(みまも)った...
近松秋江 「うつり香」
...伯や国民の瞻仰する所と為り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...mで終る「南」「瞻」「覧」をナム(またはナミ)...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...此方(こちら)を瞻上(みあ)げている...
二葉亭四迷 「平凡」
...母の面(かお)を瞻上(みあ)げながら...
二葉亭四迷 「平凡」
...毎日仰ぎ瞻(み)たお城の天守が遙に森の中に聳えている...
二葉亭四迷 「平凡」
...十三年に小島氏で春澳瞻淇(しゆんいくせんき)が歿し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...=瞻(セン)今スデニ八歳...
吉川英治 「三国志」
...おそらくは大器にあらず)という所がやはり瞻の実質であったようである...
吉川英治 「三国志」
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