...家々の戸口より笑みつゝ仰ぎ瞻(み)る少女二人三人を見るほどに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...分け目を熟(じっ)と瞻(み)ると...
泉鏡花 「薄紅梅」
...主税の顔を瞻(みまも)って...
泉鏡花 「婦系図」
...既に前に瞻(み)て後に仰ぎ...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...店の前の椅子に劉任瞻が腰かけて...
林不忘 「安重根」
...劉任瞻に挨拶して行く者もある...
林不忘 「安重根」
...じろじろと用心したような眼つきで瞻(みまも)ったきり口一つ利かないでやっぱり黙りつづけていた...
近松秋江 「うつり香」
...「よく売れると思われていつ来たっていないね」柳沢はじろじろお宮を瞻(みまも)りながらいった...
近松秋江 「うつり香」
...其の存在は依然として公衆瞻仰の標目たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一尺は違うでしょう?」と愛度気(あどけ)ない白い面(かお)が何気なく下から瞻上(みあ)げる...
二葉亭四迷 「平凡」
...國手をぐつと瞻(まも)りて...
八面樓(宮崎湖処子) 「泉鏡花作『外科室』」
...弟春澳瞻淇(しゆんいくせんき)が順養子となつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...藩主阿部正桓は四代前の不争斎正寧の病を瞻(み)むがために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...十三年に小島氏で春澳瞻淇(しゆんいくせんき)が歿し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...聖人作(おこ)るときは天地の萬物皆其徳光を瞻仰す...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...=瞻(セン)今スデニ八歳...
吉川英治 「三国志」
...善政があるとみな瞻のなしたようにいわれた...
吉川英治 「三国志」
...瞻波国はコーチンチャイナの一部であった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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