...眩しさうな眼をして高村軍曹の顔を瞶めた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...凝(じつ)と其火を瞶(みまも)つて暮す...
石川啄木 「散文詩」
...黙つて瞶(みつ)めて居る...
石川啄木 「漂泊」
...一つ所(ところ)を瞶(みつ)めながら...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...アウエリヤヌイチとハバトフとは呆気(あっけ)に取(と)られて瞶(みつ)めていた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...瞳だけが私の瞶(みつ)めているうちに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この不意の闖入(ちんにゅう)者を好奇の心一杯で瞶(みつ)めているのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...じっと火の起るのを瞶(みつ)めている...
徳田秋声 「新世帯」
...お増は時々じっと瞶(みつ)めていた...
徳田秋声 「爛」
...じぶんを瞶(みつ)めている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...例によって癇癪の一歩手前といったような凄い顔で皇帝の面を瞶めていたが...
久生十蘭 「魔都」
...仕方がありませんので腹を瞶めました...
牧野信一 「砂浜」
...ギルは呆れたような様子で相手の顔を瞶(みつ)めていたが...
松本泰 「緑衣の女」
...原稿用紙へ、ペンで小さく書てある字を、瞶めていると、その一線一画にさえ、どうやらなつかしさを覚えてくるのであった...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...背を後ろに丸く縮める風にしてなお水を瞶めつづけた...
横光利一 「旅愁」
...彼を瞶めている遠方のその眼の在りかは...
横光利一 「旅愁」
...矢代は城砦にあたる外廓の一つ向うに見える翼形の峯を瞶めた...
横光利一 「旅愁」
...黙然として暫く矢代を瞶め笑顔一つをするでもなかった...
横光利一 「旅愁」
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