...水鏡に写つた我が顔を瞶めながら...
石川啄木 「天鵞絨」
...私も瞶めた...
石川啄木 「二筋の血」
...事情の判らない一同は不審そうに瞶(みつ)めた...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...私を瞶(みつ)めて口を閉じていたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...瞶(みつ)めているのです...
橘外男 「仁王門」
...笹村はランプを瞶(みつ)めながら...
徳田秋声 「黴」
...私はつねに前方を瞶めることが出来てゐたのと(ママ)確信する...
中原中也 「我が生活」
...加十の面を瞶めながら...
久生十蘭 「魔都」
...だらしなく口を開けて噴水の鶴を瞶めていることだけである...
久生十蘭 「魔都」
...例によって癇癪の一歩手前といったような凄い顔で皇帝の面を瞶めていたが...
久生十蘭 「魔都」
...それでもレオナさんは素知らぬ風で花を瞶めて居りました...
牧野信一 「駒鳥の胸」
...黙つて手にしたトランプの札を瞶めて居た...
牧野信一 「スプリングコート」
...孔雀は星の様に美しい瞳――然も銀の雨に打たれてぼつと滲むだ春霞の底から瞶めるやうな美しさで――顔を上げました...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...私は暫く自分の生活を瞶めた後で...
牧野信一 「眠い一日」
...ものの一時間も凝つと青白い炎を瞶めてゐた...
牧野信一 「変装綺譚」
...正吉は一秒一秒に拡がつてゆく綺麗な頭の地ををさへ切れぬ悦ばしい心で凝と鏡の中に瞶めて居た...
牧野信一 「やぶ入の前夜」
...双六の上りの個所をよく瞶めて下さい...
牧野信一 「喜びと悲しみの熱涙」
...ときおり燃えるようにこちらを瞶(みつ)めた...
山本周五郎 「契りきぬ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう?蘗