...この眞理を再び明瞭に把握しなほすことの必要を思はせる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...瞭然(きつぱり)言つて了ひましたの...
石川啄木 「鳥影」
...原子爆弾の秘密実験を行った某国というのはソ連ではなかったことが明瞭となった...
海野十三 「地球発狂事件」
......
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...これはあまり明瞭(めいりょう)でないが「かますご食えば風かおる」の次に「蛭(ひる)の口処(くちど)をかきて気味よき」の来るのなどは...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...而もそれが明瞭に分らないので...
豊島与志雄 「塩花」
...明瞭正確な指導となるであろう...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それがなかなか簡単明瞭には済まない...
中里介山 「大菩薩峠」
...地上(ちじやう)を掩(おほ)うた霜(しも)が滅切(めつきり)と白(しろ)く見(み)えて寮(れう)の庭(には)に立(た)てられた天棚(てんだな)の粧飾(かざり)の赤(あか)や青(あを)の紙(かみ)が明瞭(はつきり)として來(き)た...
長塚節 「土」
...延長観念もまた無限になるに違いないということを明瞭に理解する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...天皇直営監獄部屋の一労働者たることを明瞭に自覚し...
槇村浩 「我々は牢獄で何をなすべきか」
...紅葉張りの瞭乱たる雅文もやゝ必要以上の技巧に過ぎるかと考へられるが...
正岡容 「巣鴨菊」
...資本家利益に対する封建利益の擁護者としてのマルサスの役割がますます明瞭に露呈されて行くのが見られるのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...明瞭にしたいものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きわめて明瞭な醜悪と不都合とをもっているのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...両途に迷っている国策に明瞭な指針を与えた...
吉川英治 「三国志」
...一目(もく)瞭然(りょうぜん)にしめした大地図の壁絵...
吉川英治 「神州天馬侠」
...弟の伝七郎を仆した場所は事実となると明瞭でない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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