...かくてフランデルとアルトアにあった英白軍および仏の有力部隊は瞬く間に包囲せられ...
石原莞爾 「戦争史大観」
...瞬く間に毀れ家と死骸の山になつて了つた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...夏向になると二百や三百は瞬く間に売れる...
内田魯庵 「貧書生」
...此鹽梅だと瞬く間に家中に擴がつてしまふかも知れぬといつて兄さんが大變心配なすつていろ/\藥を買つて來て撒いて見なすつたけれども全く駄目なんです...
高濱虚子 「續俳諧師」
...諒闇(りょうあん)の黒布を瞬く間に全天に覆(おお)うたり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それから例の早い足で瞬く間に甲信の国境まで来てしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前が逃げさえせねば捕えはせぬのだ」兵馬は瞬く間に追いついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...瞬く間にエビルの着物は悉く(むし)り去られた...
中島敦 「南島譚」
...薙刀の切つ返しが瞬く間に右の脛を襲つたので...
長塚節 「撃劍興行」
...瞬く間に一枚挽ける又挽ける...
長塚節 「才丸行き」
...瞬く間に没落して...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...瞬く間に彼の姿は綺麗さっぱり見えなくなり...
宮本百合子訳 「二つの短い話」
...たいていの山も瞬く間に掘りつくしてしまう...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...噂では淀んだ河川から瞬く間に伝染病が田舎に広がったとか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...瞬く間に悲劇が起きた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...この火がちょうど稲妻のきらめきのように瞬く間に消えてなくなると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...火は瞬く間に迫って来て...
山本笑月 「明治世相百話」
...自己の拳銃(ピストル)にて瞬く間に彼等を撃ち竦(すく)め...
夢野久作 「暗黒公使」
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