...青く瞬く星を鏤(ちりば)めた其隅々(くまぐま)には...
石川啄木 「鳥影」
...竹山の眼には機敏な観察力が、瞬く間閃いた...
石川啄木 「病院の窓」
...瞬く間に毀れ家と死骸の山になつて了つた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...瞬く内に岸に乗りつけた一同は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...無論警察自動車は瞬く内に破損自動車に追いついて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...此鹽梅だと瞬く間に家中に擴がつてしまふかも知れぬといつて兄さんが大變心配なすつていろ/\藥を買つて來て撒いて見なすつたけれども全く駄目なんです...
高濱虚子 「續俳諧師」
...色男の器量を瞬く間に下げて了ったようで...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...彼は瞬く間に床几に掛けた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...殆んど瞬く間だった...
豊島与志雄 「神棚」
...その鉄索がゴトゴトとして瞬く間に水を艦内に吸い上げてしまったことに仰天して...
中里介山 「大菩薩峠」
...瞬く中に、百本の矢は一本の如くに相連り、的から一直線に續いた其の最後の括は猶弦を銜(ふく)むが如くに見える...
中島敦 「名人傳」
...それから石も、抱き合った二人も、瞬く間に、あの放水路ん中にまくれ込んじまって、騒ぎになったんでさあ」「二人とも流れちまったんかい...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...次にはもう瞬くうちにそれを平らげてゐるのだつた...
原民喜 「小さな村」
...鋏とボール紙で瞬く間に一都市が出来上つてゆく...
原民喜 「火の踵」
...賭場の電灯が瞬くように消えたり点いたりする...
久生十蘭 「魔都」
...どんな欲望も満たし得ないと知ると瞬く間に欲望そのものが消えてしまうということは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...軍医殿を軍医殿を!」瞬く間に水...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...瞬くまに伝わって行く...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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