...瞬く暇に多くの病者を癒(なお)した事でございます...
芥川龍之介 「邪宗門」
...一月ばかりは、瞬く暇に過ぎた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...竹山の眼には機敏な観察力が、瞬く間閃いた...
石川啄木 「病院の窓」
...瞬く間、窓の外が明るくなつたと思ふと、汽車は、トある森の中の小さい駅を通過(パツス)した...
石川啄木 「天鵞絨」
...瞬く間に死んでしまうという...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...無論警察自動車は瞬く内に破損自動車に追いついて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...瞬くうちに平らげてしまう...
大杉栄 「獄中消息」
...ビールが勢ひよく瓶から迸り出て瞬く間に一杯にならうとするので三藏はコップを引く...
高濱虚子 「俳諧師」
...瞬く隙に濫費した彼ではあつたけれど...
徳田秋聲 「歯痛」
...瞬くまも許さない咄嗟だった...
豊島与志雄 「月明」
...それが瞬く間に沛然と降り注いだ...
豊島与志雄 「反抗」
...さもなくてさへ貧乏な家は瞬くうちに身代かぎり同然になつてしまつたが...
中勘助 「銀の匙」
...鋏とボール紙で瞬く間に一都市が出来上つてゆく...
原民喜 「火の踵」
...たいていの山も瞬く間に掘りつくしてしまう...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...マンには、顔を見せず、舷側の棚紐をつたって、猿の敏捷さで、瞬く、間に、高いパナマ丸のデッキを躍りこえた...
火野葦平 「花と龍」
...瞬く間に、地下鉄の危険区間が安全になった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...瞬く間に不幸続きとなり...
柳田国男 「故郷七十年」
...瞬く間に五十両の金を作って来たのには驚きました...
夢野久作 「近世快人伝」
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