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饗庭篁村 「木曾道中記」
...而して瞬く暇にかんかん虫は総て其の場に馳せ集まって...
有島武郎 「かんかん虫」
...夏向になると二百や三百は瞬く間に売れる...
内田魯庵 「貧書生」
...それはとも角、国技館前は、瞬く内に、昨夜に倍した、恐ろしい人だかりとなった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ビールの空瓶に一杯の酒を瞬く間に飮んでしまふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...張板を下からがさがさと瞬く間に大蟻の這い上る光景を見つけたところいささか他より一頭地を抜いているかと思われます...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...瞬く間にことごとく消え失せてしまった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...さもなくてさへ貧乏な家は瞬くうちに身代かぎり同然になつてしまつたが...
中勘助 「銀の匙」
...瞬くうちに生け捕った曲者が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのうちの五つが瞬く間に頭と手足を残して完全に処理され...
久生十蘭 「ノア」
...たいていの山も瞬く間に掘りつくしてしまう...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...いろんな集まりや舞踏会のあることを嗅ぎつけると瞬く暇に彼はもう其処(そこ)へ駈けつけて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...軍医殿を軍医殿を!」瞬く間に水...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...火は瞬く間に迫って来て...
山本笑月 「明治世相百話」
...瞬く間に五十両の金を作って来たのには驚きました...
夢野久作 「近世快人伝」
...瞬くうちに、つい、そこまで近づいて来た者を見れば、さっき、紅梅河岸の闇へ、お延を攫(さら)って行った男装の美女...
吉川英治 「剣難女難」
...妙にチカチカと瞬く星が...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...瞬く間に財産の大半をば減(す)つてしまつたとかいふことで...
若山牧水 「古い村」
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