...十四歳の頃にはすでにお傍の人たちを瞠若たらしむるほどの秀歌をおよみになつて...
太宰治 「右大臣実朝」
...七つ八つの頃(ころ)から見る人すべて瞠若(どうじゃく)し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...いまさらながら日本の不思議な力に瞠若(どうじゃく)驚歎したように私には見受けられた...
太宰治 「惜別」
...思わず瞠若(どうじゃく)してしまうくらいの美しいひとであった...
太宰治 「女神」
...彼らかえってその後に瞠若(どうじゃく)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...蘇山人(そさんじん)と戯号(ぎごう)して俳句を吟じ小説をつづりては常にわれらを後(しりえ)に瞠若(どうじゃく)たらしめた才人である...
永井荷風 「日和下駄」
...ギョッとしたようすで一二歩後えに瞠若したが...
久生十蘭 「魔都」
...たとえ*3ソロンを瞠若たらしめるほど学問が良く出来ても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...人の後(しりえ)に瞠若(どうじゃく)として卑屈慚愧(ざんき)の状を呈すること...
福沢諭吉 「日本男子論」
...客瞠若たり...
正岡子規 「読書弁」
...ところがこの牧師も瞠若(どうじゃく)と尻餅を搗(つ)かにゃならぬ珍報が一八六二年の諸新聞紙に出た...
南方熊楠 「十二支考」
...占星術の予言は世人を常に瞠若たらしめる適中を示しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...欧米人をして後(しり)へに瞠若(だうじやく)たらしむる程の進歩に相違なし...
山路愛山 「英雄論」
...当時の思想界の冒険も亦(また)孟賁(まうほん)をして後(しり)へに瞠若(だうじやく)たらしむる程の勢ありき...
山路愛山 「明治文学史」
...彼は世の称讃する大家先生の前に瞠若たるものに非らず...
山路愛山 「明治文学史」
...如何なる名外交家と雖(いえど)も後(しりえ)に瞠若(どうじゃく)たらしむる底(てい)の難解問題となっているのであるが...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...瞠若(どうじゃく)として彼女の顔を眺めている反耶の首に垂れ下げた...
横光利一 「日輪」
...女はオッパイ小僧も瞠若たる肌を露出する時に...
吉川英治 「随筆 新平家」
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