...二人は言い合わした様に眼を瞠(みは)りながら...
大阪圭吉 「花束の虫」
...驚嘆の目を瞠った...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...眼を円(つぶら)に瞠(みは)ってそれを熟視していたことであろうか...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...再び眼を瞠らずにはいられなかったのであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...思わず眼を瞠(みは)らしめたのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...そうか」と目を瞠(みは)ったのである...
中井正一 「美学入門」
...ア・バイの柱々に彫られた奇怪な神像の顔も事の意外に目を瞠(みは)り...
中島敦 「南島譚」
...当のお崎はただ眼を瞠(みは)るばかりです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死にたいとかと口走った事はなかったか」花は眼を瞠って...
久生十蘭 「魔都」
...これでお終いだ」花子は目を瞠って...
久生十蘭 「魔都」
...いっぱいに瞠(みは)られた眼球に...
火野葦平 「花と龍」
...重ね/″\の機縁に瞠目すると共にいよ/\創作の情熱を燃え立たせたものなのであらう...
正岡容 「下谷練塀小路」
...占星術の予言は世人を常に瞠若たらしめる適中を示しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...斯様(かよう)な不誠意を極めた屍体解剖を試みるのであろうか……と疑いの眼を瞠(みは)っているうちに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...実に瞠目(どうもく)するほど通俗的な何物かで満ちているとすれば...
「純粋小説論」
...その谷内がいつのまにか一大産業工場と化しているのを見てみな瞠目(どうもく)した...
吉川英治 「三国志」
...なにも眼を瞠(みは)りはしない...
吉川英治 「私本太平記」
...泥棒が忘れて行ったのじゃろが」「ま! さわらぬがよい」まるい眼を瞠(みは)り合って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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