...かう言ふ先生に瞠目(だうもく)するものは必しも僕一人には限らないであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...眼を瞠(みは)つて眺めましたし...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...貴方(あなた)でしたの……」と目を瞠(みは)って会釈した後で...
海野十三 「深夜の市長」
...目を瞠(みは)っているが...
海野十三 「赤外線男」
...片盤を止める?」係長が眼を瞠(みは)った...
大阪圭吉 「坑鬼」
...二人は言い合わした様に眼を瞠(みは)りながら...
大阪圭吉 「花束の虫」
...「心中」と聞いた時少し顏を赤くして極り惡げに一寸細君の顏を偸(ぬす)み見たが「矢張り僕自身になるでせう」といつた時目を瞠つて水月を見た...
高濱虚子 「俳諧師」
...ゆき子は眼を瞠(みは)り...
林芙美子 「浮雲」
...はじめてここを通過する旅客はただただ驚きの目を瞠(みは)るのであったが...
原民喜 「廃墟から」
...単に気持のいい婦人はちょっと眼を瞠って言ったが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...たとえ*3ソロンを瞠若たらしめるほど学問が良く出来ても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...眼を瞠(みは)って闖入者(ちんにゅうしゃ)を見る...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...沁々目を瞠ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...汚れのない澄みとおった眸子(ひとみ)を大きく瞠(みは)ってまたたきもせずに見つめられると...
山本周五郎 「日本婦道記」
...双(ふた)つの眼はとび出すかと疑えるほど大きく瞠(みひら)かれていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...秀吉はそう瞠目(どうもく)もしなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...声に振り向いて驚きの眼を瞠(みは)っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...眼を瞠(みは)っている右衛門七にも黙って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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