...俯向いて足の爪尖(つまさき)を瞠め乍ら...
石川啄木 「葬列」
...弾みをくって瞠(どう)とベンチの上に長くなって仆れる...
海野十三 「軍用鼠」
...私の腕をしっかり握って目を瞠(みは)った...
海野十三 「獏鸚」
...いったい何をされるんですか?」「さあ……」と彼女は驚いたように眼を瞠(みは)りながら...
大阪圭吉 「死の快走船」
...人はぎらぎら輝くいいまわしに目を瞠り...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...町の角に來た時年の若い下女は末の子を背負つて今買物から歸つたのがふと釣臺の傍に春三郎が附いてゐるのを見て目を瞠つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...眼を瞠(みは)れるだけ瞠って...
橘外男 「逗子物語」
...蛮地に育って生れ落ちるからゴリラの習性を聞かされて成長してきた土人の言は我を欺かずいかに眼を瞠(みは)って見ても...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...許宣は不思議に思って眼を瞠っていた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...ア・バイの柱々に彫られた奇怪な神像の顔も事の意外に目を瞠(みは)り...
中島敦 「南島譚」
...西洋人は怒る時眼を瞠って...
松永延造 「職工と微笑」
...当時の思想界の冒険も亦(また)孟賁(まうほん)をして後(しり)へに瞠若(だうじやく)たらしむる程の勢ありき...
山路愛山 「明治文学史」
...三年あとに死去致しました」「御死去」源左衛門は眼を瞠るばかりだった...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...決して誹謗ではないんだ」英之助は眼を大きく瞠(みは)り...
山本周五郎 「はたし状」
...なおも一心に眼を瞠(みは)り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...感心を通り越して瞠若(どうじゃく)の到りである...
夢野久作 「能とは何か」
...私もちょっと眼を瞠(みは)った...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...あっと眼を瞠(みは)っている間に...
吉川英治 「柳生月影抄」
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