...僧は目を瞋(いか)らして傀儡師の方を見やりて云ふやう...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...心の友に、――我昔所造諸惑業、皆由無始貪瞋痴、従身口意之生、一切我今皆懺悔、こゝにまた私は懺悔文を書きつけます、雪が――雪のつめたさよりもそのあたゝかさが私を眼醒ましてくれました、私は今、身心を新たにして自他を省察してをります...
種田山頭火 「行乞記」
......
種田山頭火 「其中日記」
...……そうして心の中は瞋恚(しんい)の焔(ほのお)に燃えたり...
近松秋江 「霜凍る宵」
...眼を瞋(いか)らし...
中里介山 「大菩薩峠」
...その怖るべき瞋恚の一念に駆(か)られて...
中里介山 「大菩薩峠」
...さきには忿怒瞋恚(ふんぬしんい)の形相のみが眼に入ったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...嬌瞋(けうしん)を發すると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お訊きになる必要はないじゃありませんか」幸田は眼を瞋らし...
久生十蘭 「魔都」
...潜ませた瞋恚(しんい)は奥歯のなかで人知れず軋(きし)んでいるにちがいない...
本庄陸男 「石狩川」
...心なき器什(どうぐ)も侮らるると瞋(いか)るてふ訓戒じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...皆先身瞋恚(はらたて)心(こころ)曲(まが)り端大(たんだい)ならずして布施を行せしにより今竜と生まる...
南方熊楠 「十二支考」
...必ずしも瞋痴(ばかにおこ)った者に限らず...
南方熊楠 「十二支考」
...王瞋(いか)りて彼を殺さんとしたが...
南方熊楠 「十二支考」
...その蛙は貪慾、蛇は嫉妬、山羊は不貞、獅は瞋恚、孔雀は虚傲、亀は懶惰、豕は大食を表わす(『ノーツ・エンド・キーリス』九輯六巻一三六頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...理性と瞋恚(しんい)のあいだに迷いぬく姿であった...
吉川英治 「私本太平記」
...孫兵衛の瞋恚(しんい)の耳には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...瞋恚(しんい)の炎を燃えたたせる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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