...じツと睨みつけるやうに見詰め...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...」義雄はかの女に毒々しく見せたほどわる度胸をきめ込み、睨み付けながら、「おれの隣り近處へまでも、わざ/\入(い)らざらんおしやべりをしてゐやアがつたからだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「斜視睨みの男は自分の助手に言つたさうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...体力と精神力を睨み合せて...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...頭を仁十郎の方に向けて睨みつけた...
直木三十五 「南国太平記」
...その方々を、一応の取調べもなされずに、即日、切腹などと――それで、何んのための大目付、何んのための、裁許掛でござりますか?」川上は、顔を赤くして、平を、じっと、睨みつけた...
直木三十五 「南国太平記」
...去年十一月七日、英国船一艘、那覇へ来着、彼国軍機大臣より、更に有無之品、致交易度(こうえきいたしたき)趣之書状持越、又者右船乗頭よりも、同様交易筋之儀申聞候に付、去午年、仏国大総兵交着之節、和好交易等相断候趣を以て――「誰から、左様の物を手に入れた」斉興は、大声で云って、久光を、睨みつけた...
直木三十五 「南国太平記」
...その背に負はれたガラツ八を睨み据ゑます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奉公人達は妙に睨み合つたまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し藪睨みの眼が...
林芙美子 「瀑布」
...ジロリと睨みをくれて...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...次ぎに憎悪で睨みつけていたが...
三好十郎 「冒した者」
...睨み合いみたいになっていたの...
夢野久作 「少女地獄」
...骸骨のやうな顔をして互に睨み合つて居るやうな自分の生活から...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...百姓たちは号泣したが、叱咤して、それを睨みすえ、遂に、ゆるすといわなかったという...
吉川英治 「新書太閤記」
...伽藍(がらん)の正面につづく白い敷石を睨みながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...睨み合いの原因になっていたが...
吉川英治 「源頼朝」
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