...到頭意を決してあとの片双の揮毫に着手することにした...
上村松園 「画道と女性」
...私もせっかく着手する仕事にちょっと中心を失ったかたちであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...この機会に着手することが更に一層必要であろうと思われる...
寺田寅彦 「新春偶語」
...道徳的な法律は凡て抵抗の弱い処から適用を着手するらしい...
戸坂潤 「社会時評」
...追々「刑事部屋」の改造に着手することになった...
戸坂潤 「社会時評」
...その会社が事業に着手するのを待っていた...
豊島与志雄 「神棚」
...そのうちにほんとうの攻撃に着手すると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やはり同じように他の罪悪に着手する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...愈々自動車製造に着手すると正式に決定してから三年間一體何をして居たか...
豊田喜一郎 「トヨタ自動車一周年を迎へて」
...がんりきの再調べに着手すると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...工事に着手すると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...高崎藩が引揚げに着手するという噂(うわさ)を承りましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...勢い私の手の届く所から研究に着手する外はない...
二葉亭四迷 「平凡」
...別室に待っていた指の利(き)く専門家のスパイが呼び込まれてさっそくメリコフの身体検査に着手する...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...従ってやや強力なる人の大群がかねて計画して着手するのでないと...
柳田國男 「地名の研究」
...農会が開墾に着手するのもその組合のまだ発生しない今のうちである...
横光利一 「夜の靴」
...京都の大仏造営に着手するに当って行われた刀狩りであった...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかし自分にはその研究に着手する機会がなさそうに思われる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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