...十年も着慣れたふだん着(ぎ)できのうも会ったばかりの弟のように親しい人に向かうようなとりなしをした...
有島武郎 「或る女」
...詰(つ)め襟(えり)のホックをかけずに着慣れた学校服を脱ぎ捨てて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...旅行するに着慣れたるもの也...
大町桂月 「春の郊外」
...君が軍服の着慣れた男だとも容易に言える...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...ことに着慣れない筒袖が...
中里介山 「大菩薩峠」
...普段でも着慣れてゐるアメリカ・インデイアンのトウテム模様を織出したガウンを羽織り...
牧野信一 「馬上の春」
...それも兵野が以前同じく父親ゆづりで着慣れてゐたものと...
牧野信一 「露路の友」
...花輪なぞ……下座には着慣れぬ紋付袴の市場連中がメジロ押しに並んだ...
夢野久作 「近世快人伝」
...紫インキで『タイプライターを扱う女』という事実が推定されること……なぞ……そんな事実を綜合するとこの女は平生洋服を着慣れている……事によるとタイピストかも知れぬと思われる程度の職業婦人である...
夢野久作 「暗黒公使」
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