...そうしてそう着実になっているにかわらず...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...しきりに着実にして根蔕(こんたい)深き功利主義を皷吹したものだ...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...が、今やその魂はどうにか方向を見つけ、その形づくらうと欲してゐるものを予感し、穏かに、着実になつた、といふやうに見えた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...空間の概念は着実に正当に把握されない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...着実に政治の改良を企てやうとするものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...むしろ根気強く着実にかつ実践的に進んで行った仕事である...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...彼は自分の視野を着実に見る事ができたのである...
夏目漱石 「明暗」
...熱心に着実に、ほめらるる迄、海軍将校なる主人のために...
根岸正吉 「御国のために」
...故に老巧な治部太夫は、必殺の構えをつけた、鶏(にわとり)を割(さ)くに牛刀をつかう恨みを、心のうちに感じながらも、着実に進退した...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...ハンプデン議員支持者の方へ行きましょう」六一方ロンドンの大勢の労働者たちは着実に北へ向かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...着実にこつこつと一から二へ...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...生活を着実に見まわして...
宮本百合子 「親子いっしょに」
...へとへとにならず着実にやってゆきます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして自分でもこの頃は段々考えて着実にやる方針らしい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よくその気持でいそがず、着実に、永くなってもいらつかないでやってゆきます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...新しい日本を着実に建設せねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...毎日は時の刻みのように着実に...
山川方夫 「菊」
...家康はこの保守的運動を着実に遂行した人である...
和辻哲郎 「鎖国」
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