...最も着実な実行を期するものである...
石原莞爾 「最終戦争論」
...真面目な着実なそうして閑寂趣味のものに導いたということを記憶すればいいのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...牡蠣(かき)――生死を問わず――の保持する冷静・ホテル支配人の常識・非芸術的な整頓・着実な平凡・十年一日除幕式のように順序立った日常・節度と礼譲・一歩も社交を出ない紳士淑女のむれ・権威ある退屈――何世紀かにわたる商業と冒険と植民とが...
谷譲次 「踊る地平線」
...科学者のM君は積分的効果(インテグラルエフェクト)を狙って着実なる戦法をとっているらしく...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...ここではもはや事物は現実的な・着実な・説明を期待することが出来なくなる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...カント自身(この卓越した包括的な着実な文明批評家)は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...勿論博士自身は極めて着実な典型的科学者であるらしい...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...もっと着実な世間に害のないような職業をやれ...
夏目漱石 「野分」
...これははなはだ着実な議論であるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...緻密な頭脳と着実な性格を持ち...
久生十蘭 「魔都」
...謹慎着実なる父母の目には面白からぬ事ながら...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...既に理想の都市の設計に着実な...
牧野信一 「花束一つ」
...個人と社会とのそこに到ろうとする着実な一歩一歩のうちに実現されて行く可能なのである...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...着実に体をお養いになるよう私も着実な勉強をつづけますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...親切な着実な品を誇る気風が...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ですが日本には果してどんな着実な手仕事が残っているのでありましょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...日本はついに日本的な着実な品物を持たなくなるに至るでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...たまたま昔風に作ってある着実なものを見ますと...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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