...最も着実な実行を期するものである...
石原莞爾 「最終戦争論」
...科学者のM君は積分的効果(インテグラルエフェクト)を狙って着実なる戦法をとっているらしく...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...次第にその問題の解決に向かって着実な考察の歩を進めているのであるが...
寺田寅彦 「新春偶語」
...ここではもはや事物は現実的な・着実な・説明を期待することが出来なくなる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...カント自身(この卓越した包括的な着実な文明批評家)は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...勿論博士自身は極めて着実な典型的科学者であるらしい...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...公理を教え着実なる法則を流布して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これははなはだ着実な議論であるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...緻密な頭脳と着実な性格を持ち...
久生十蘭 「魔都」
...既に理想の都市の設計に着実な...
牧野信一 「花束一つ」
...若い人々の生活の満ち漲った熱意と着実な営みとが感じとられたとき...
宮本百合子 「女の行進」
...着実に体をお養いになるよう私も着実な勉強をつづけますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...親切な着実な品を誇る気風が...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ですが日本には果してどんな着実な手仕事が残っているのでありましょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...日本はついに日本的な着実な品物を持たなくなるに至るでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...産業のように着実な火花を散らす...
横光利一 「欧洲紀行」
...着実なヘンリ王子の精神を以てではなく...
和辻哲郎 「鎖国」
...彼の烈しい伝道の情熱の裏に如何に着実な研究的精神が動いていたかをまざまざと感ずることができるのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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