...突然後の扉が開いて支那服を着ぶくれた大男がそそくさと入って来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...ころころと着ぶくれた志奈子!「丸万は俺みたいにコロシをしたわけじゃないから...
高見順 「いやな感じ」
...ころころに着ぶくれた志奈子が助けてくれと俺に手をさしのべて...
高見順 「いやな感じ」
......
種田山頭火 「草木塔」
...まるまると着ぶくれて...
中谷宇吉郎 「民族的記憶の名残」
...群衆は着ぶくれして歩いてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...綿の襤褸を着ぶくれて...
原民喜 「潮干狩」
...幾重(いくえ)にも梓さんの身体に巻きつけて『着ぶくれ人形』のようにしてしまった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...素姓も知れぬ輩(てあい)が黒羽二重の小袖に着ぶくれ...
久生十蘭 「鈴木主水」
...何か悪いことでも?」路上の着ぶくれ男が言うことに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...厚着(あつぎ)をして不形恰(ぶかっこう)に着ぶくれた胴(どう)の上に青い小さな顔が乗(の)って居る此の変(へん)な様子で人の集まる処へ出掛(でか)ける気もしない...
宮本百合子 「秋風」
...体ばっかり着ぶくれて黄色な日差しの中でマジマジと物を見つめて居る様子を考えて見ると我ながらうんざりする...
宮本百合子 「秋毛」
...嘴の染まりきらぬ色合いや着ぶくれているような羽毛の落ちつきのない恰好に...
矢田津世子 「茶粥の記」
...着ぶくれて丸っこくなった子供たちは...
矢田津世子 「凍雲」
...着ぶくれた躯(からだ)の背をまるくし...
山本周五郎 「青べか物語」
...着ぶくれた赤ん坊は母親の両腕から爆けそうにかさ張っていて...
横光利一 「旅愁」
...よけいに丸く着ぶくれて...
吉川英治 「新書太閤記」
...暫て先刻遠くから見たらしい老婆が着ぶくれた半身を現わしてさも不審そうに私を見て居る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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