...と主税が落着くと...
泉鏡花 「婦系図」
...それから南洋の或る港に着くまでその人たちは再び船醉をしないで濟んだやうである...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...何とかして藤棚まで泳ぎ着くことが出来...
谷崎潤一郎 「細雪」
...六時に新橋の停車場に着くとのことですもの...
田山花袋 「蒲団」
...そうしてそれから一言も聞き出せないままニュー街へとたどり着く...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...一応は落ち着くべき処に落ち着くことが出来るだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...三津浜へ着くと、親族知己が出迎えに出て、例の如く行列を立て親子駕をならべて松山の邸へ戻った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...明日は名古屋へ着くべき間柄だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...汽車は名ばかりの停車場へ着く...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...それでも宿へ着くまでに五六分しかかからなかった...
夏目漱石 「明暗」
...座に着くと、いきなり「君、越智東風(おちとうふう)の高輪事件(たかなわじけん)を聞いたかい」と旅順陥落の号外を知らせに来たほどの勢を示す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...」「どこに落着くやらわかりませんが...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...福岡へ着くと同時に終戦となり...
林芙美子 「愛する人達」
...同月二十四日オダルを発して二十五日石狩に着く...
本庄陸男 「石狩川」
...わたしはかれらを見つけて、一度はたいへんびっくりしたが、落ち着くと、わたしはぼうしを取って、かれらの賞賛(しょうさん)に感謝(かんしゃ)の意を表(ひょう)した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...更けぬうちに着くであろう――千世...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...フィンクはその影がどこへ落ち着くか見定めようと...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...(十一月十五日)香港(ホンコン)欧洲航路の船に横浜神戸から乗合せた者は大抵香港(ホンコン)へ着く前に話題が尽きて仕舞(しま)ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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