...この頃じゃ北町(桐楊塾)へも寄り着かないんですって...
泉鏡花 「婦系図」
...知識で究めるのは果(はて)しが着かないというなら...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...五郎は落着かない表情で...
梅崎春生 「幻化」
...どこの根拠地へも着かないんだからね」それにこたえた水兵が...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...各自に異を樹(た)てて何時(いつ)定まるとも果しが着かない...
大隈重信 「日支親善策如何」
...だが彼は落着かない...
千家元麿 「自分は見た」
...そうでないといつまでも中途半端な所に落ち着かないでいるようで...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...never どこへも行き着かない恋...
谷譲次 「踊る地平線」
...いつか其の金にも手が着かないでは済まなかつた...
徳田秋声 「のらもの」
...落ち着かない様子をして云つた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...」そして私は一寸落着かない心持で尋ねた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...私はへんに落着かない気持ちだ...
豊島与志雄 「自由人」
...「桑名からの二番船がまだ着きませんですか」「まだ着かないでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...落着かない心で空を眺めていた...
久生十蘭 「金狼」
...アンドレー教授の軽気球はまだアメリカに着かないが...
久生十蘭 「南極記」
...どうしてみても落着かない...
久生十蘭 「黄泉から」
...落着かないものを感じ...
三木清 「人生論ノート」
...悲しみのために落ち着かない心で詠(よ)んでいるのであるからと寛大に御覧になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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