...三日目にして、彼女の眼孔から気がついた...
...彼の眼孔に映る景色は、彼が心に留めた...
...店員が私に近づいて、私の眼孔をにらみつけた...
...受験生は肝心な問題に、急に眼孔を開いた...
...彼女の眼孔から放たれるエネルギーは、とても強力だった...
...彼は経世的手腕と眼孔とに於ては殆ど乃父浄海の足下にも及ぶ能はざりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...穴から見るのが一茶の俳人的眼孔だ...
種田山頭火 「其中日記」
...社会のことはひとり経済的の眼孔をもって判定すべきものにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...第四回 腕力世界 二(同上)もし歴史的の眼孔をもってこれを観察せばアジア...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...わが人民たる者あにその眼孔を東洋の全局面に注がずして可ならんや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...吾人はさらに眼孔をわが邦の一局部に転じて観察したるに実にわが邦現今の境遇はもっとも生産的の境遇に適し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...これその眼孔未(いま)だ社会の表裏に徹せざるものというべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...水戸的眼孔を以て...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...将(まさ)に成らんとするに備うるの経世的大眼孔と経世的大手腕とを欠けり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼は経世的眼孔においては...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...小さな眼孔からぢつとこちらを見てゐる...
中島敦 「かめれおん日記」
...彼等は針小の眼孔を以て此貴重なる韻文を自己の狹隘なる感情の範圍内に置かんと欲する者に非(あらざ)るを得んや...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
...しかるに文学者とも言はるるほどの学者が団十(だんじゅう)菊五(きくご)などを相手にして演劇の改良を説くに至つては愚と言はうか迂(う)と言はうか実にその眼孔の小なるに驚かざるを得ない...
正岡子規 「病牀六尺」
...養ひ得たる一隻の眼孔もて...
森鴎外 「舞姫」
...小さな眼孔(がんこう)で...
吉川英治 「大岡越前」
...百年も」この時代の人の眼孔(がんこう)は大きかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...井蛙(せいあ)のような眼孔(がんこう)をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...その低い眼孔で、この数正を、親敵派(しんてきは)と見、つねに一藩の和を欠いていることは、自分の非とはおもわないが、主君にたいしては、申しわけない...
吉川英治 「新書太閤記」
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