...向こうから月の上ってくるのを筆を翳(かざ)して眺めている...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...一日の仕事を終って製作を眺める時「どうだろう」といって後ろをふりむけば智恵子はきっと其処に居る...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...鯛の大群や火事だと思つて眺めるよりは...
太宰治 「お伽草紙」
...遠くから眺めると雪のように清浄で...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...糸米あたりの山々を眺めては休む...
種田山頭火 「其中日記」
...病気になつて以来の蒔の様子には唯驚き眺める許りで不思議に汚いと云ふ感じが起きなかつた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...鏡をのぞいて自分の鼻を心配そうに眺めるのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...じっと眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...秋は芒(すすき)の穂を眺めて...
永井荷風 「日和下駄」
...嬉しそうにおれの顔を眺(なが)めている...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...面白さうに眺めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ジェシはバーニ先生を怪訝(けげん)そうに眺めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...その様子を眺めてそんな滑稽感を覚えて清々としてしまつた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...天井を眺めて寝てゐた...
牧野信一 「眠い一日」
...私は厭くことなくこの字体を眺める...
柳宗悦 「工藝の道」
...いずれも評判ほどの眺めもなく...
山本笑月 「明治世相百話」
...老木数株の紅葉を眺めて...
山本笑月 「明治世相百話」
...ただ遠くから祈る気持で眺めていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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