...昔の人は人に存するもの眸子(ぼうし)より良きはなしと云ったそうだが...
夏目漱石 「草枕」
...浅井の帰京と五分心の関係を見極(みきわ)めんと思索するごとくに眸子(ぼうし)は一点に集った...
夏目漱石 「虞美人草」
...寒い戸外の空気に冷えたその頬(ほお)はいつもより蒼白(あおじろ)く自分の眸子(ひとみ)を射た...
夏目漱石 「行人」
...ことさらな方向に眸子(ひとみ)を転ずる事なしに...
夏目漱石 「行人」
...眸子(ひとみ)に不規則な震顫(しんせん)が認められるという...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...うるみを増した眸子(ひとみ)は絶えず何かをさぐりだそうとするようにかっかと輝き...
山本周五郎 「お繁」
...――十六の乙女の眸子(ひとみ)は...
山本周五郎 「お美津簪」
...改めてじっと眸子(ひとみ)を据え...
山本周五郎 「季節のない街」
...眸子(ひとみ)をさだめておすえの表情を見た...
山本周五郎 「さぶ」
...眸子もよく光りを湛えている...
山本周五郎 「新潮記」
...澄みとおった美しい眸子で頬笑みかけて呉れた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...汚れのない澄みとおった眸子(ひとみ)を大きく瞠(みは)ってまたたきもせずに見つめられると...
山本周五郎 「日本婦道記」
...お石は平之丞の熱い眸子を頬笑みながら受けた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...じっと眸子(ひとみ)を凝らした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...なにかの宝玉のような眸子(ひとみ)と...
山本周五郎 「山彦乙女」
...妖(あや)しくきらきらする眸子や...
山本周五郎 「山彦乙女」
...本能的に防禦のかたちに振り向けた……つり上った眸子(ひとみ)と...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...彼女の蛋白石(オパール)のやうな青味を持つた眼の上をちらつと流れた薄い赤褐色を帶んだ栗色のその眸子...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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