...小さく十王を始め眷属(けんぞく)たちの姿を描いて...
芥川龍之介 「地獄変」
...世に誉れ高くまします父君の治世久しく多福を膺受(ようじゅ)し給いしを眷顧(けんこ)せる神徳によりて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...唐代の宦官は天子の眷族の有力なる部分となつて...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...妻子眷属は世間へ対して面目ないことだと...
中里介山 「法然行伝」
...山の神の眷属(けんぞく)として...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...実隆が幕府の眷顧(けんこ)を得たのも主として文筆の功徳であって...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...『平家』を語る琵琶法師等もはるばる中国下りしてその眷顧を受けた...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...おいおい眷属が増えまして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あたしの眷属(けんぞく)……」頭に掛けていた手拭をとると急に真面目な言い方になって...
久生十蘭 「生霊」
...狐の眷族」「そんなら...
久生十蘭 「生霊」
...(私共(ども)は天の眷属(けんぞく)でございます...
宮沢賢治 「雁の童子」
...その眷属(けんぞく)という小さな害獣は...
柳田国男 「海上の道」
...天祖の眷族の末たる者であり...
吉川英治 「折々の記」
...代々の名和ノ庄から妻子眷属(けんぞく)までを...
吉川英治 「私本太平記」
...早くも自己の眷族(けんぞく)や家臣のうちには...
吉川英治 「新書太閤記」
...平家の一門眷族(けんぞく)の館々(やかたやかた)の灯...
吉川英治 「源頼朝」
...もっと謡(うた)えよ」月充(み)ち日足りて生産(しょうさん)の時いたれば業風(ごうふう)ふきて是(これ)を促(うなが)し骨節(ほねふし)ことごとく痛み苦しむ父も心身おののき懼(おそ)れ母と子とを憂念し諸親眷族(けんぞく)みな苦悩すすでに生れて草上に堕(お)つれば父母...
吉川英治 「宮本武蔵」
...眷属(けんぞく)に交はれば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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