...みおろせば、眠れる都、ああこれや、最後(をはり)の日近づける血潮の城か...
石川啄木 「詩」
...赤々(あか/\)として暮れかゝる入日の影は牡丹花(ぼたんくわ)の眠れる如くうつろひて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...眠れる如きかんばせの上にあらずや...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「泣けよ戀人」
...もうじきぐっすり眠れるぞと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...されど浪子は永(なが)く眠れるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...なんとしても眠れるものじゃないと...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...私は寝台車では実によく眠れる...
豊島与志雄 「女人禁制」
...ゆっくりと眠れる...
直木三十五 「南国太平記」
...今まで眠れるもののように静かであった大川の水音が...
中里介山 「大菩薩峠」
...またあの尺八を聞かされては眠れるものでない...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中島敦 「河馬」
...眠れる過去を振り起して東に行く...
夏目漱石 「虞美人草」
...フーラー博士の手紙「眠れる『最上』艦長よ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...間におかれる日がちぢむにつれてよく眠れるようになるのがわかりますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひそかに眠れる番人の間を通りぬけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お蔭でこれから安心して眠れる...
夢野久作 「狂人は笑う」
...いまでは眠ろうとすれば即座にどこでも眠れるし...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜もよく眠れるからな」「や...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索