...味方の人たちが眠りながら一緒に大きく安らかに鼾をかいているのを聞くと...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...狸は兎にけふはひどく寛大に扱はれるので、ただもうほくほくして、たうとうやつこさんも、おれのさかんな柴刈姿には惚れ直したかな? おれの、この、男らしさには、まゐらぬ女もあるまいて、ああ、食つた、眠くなつた、どれ一眠り、などと全く氣をゆるしてわがままいつぱいに振舞ひ、ぐうぐう大鼾を掻いて寢てしまつた...
太宰治 「お伽草紙」
...倒れたら最後高鼾(たかいびき)をかいてぐっすり眠り通すのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...猫もまた眠りに落ちていた...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...こくりこくり居眠りしている...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...やがて浅い眠りがやって来る...
外村繁 「夢幻泡影」
...太陽といっしょに眠り...
豊島与志雄 「自由人」
...三 彼らに眠りあれT夫人の客間(サロン)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...よく眠りたい方です...
中里介山 「大菩薩峠」
...眠りついたばかりの床(とこ)のなかで...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...臆病な私の手はしっかり廻転椅子にすがっているオーイ誰でもいい思い切り私の横面をはりとばしてくれそしてはいているスリッパも飛ばしてくれ私はゆっくり眠りたいのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...このまま眠りたいとでもいうように眼をショボショボさせている...
久生十蘭 「春の山」
...急に眠り出したものとみえる...
牧逸馬 「双面獣」
...久しぶりで平和な眠りにつくことができた...
松濤明 「春の遠山入り」
...昼間眠る態が粋のまた粋たる猿子眠りだ...
南方熊楠 「十二支考」
...いつか眠りだしたようすで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...登ってゆくと、助右衛門永福(ながよし)は、やや攻勢をゆるめた寄手の様子に、矢倉の壁に倚(よ)りかかったまま、うとうとと、居眠りしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...眠り不足の重い気持で翌朝早くその宿を出た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索