...真逆様の不利な位置を捨てて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あの狭い棚のような場所で、争いを続けたなら、負けた方が、今度こそ、真逆様に、地面へ墜落して、命を失うは必定(ひつじょう)だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...真逆様(まっさかさま)に海中へ飛び込んだ救うべくもない不幸な娘と...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...岸田直介の急死はこの先の断崖から真逆様に突墜(つきおと)された他殺である事...
大阪圭吉 「花束の虫」
...真逆様に飛びこむように書いてあるが...
豊島与志雄 「早春」
...私はヨチヨチ渡りかけたと思うと真逆様(まっさかさま)に溝へ落ちた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...牧は、斉彬が、真逆様に、闇黒の底に燃え上っている火焔の中へ落下して行く形を見、それを追うて、同じように、墜落して行く自分の姿をも見た...
直木三十五 「南国太平記」
...五人一度に橋の欄干から真逆様(まっさかさま)になって水中へ飛込み...
永井荷風 「夏の町」
...按摩(あんま)なら真逆様(まっさかさま)に落つるところを...
夏目漱石 「草枕」
...刀を握ったまま池の中に真逆様(まっさかさま)に落ちつつあった...
堀辰雄 「幼年時代」
...シャツ一枚になって井戸の中へ真逆様(まっさかさま)に飛び込みました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...子良は真逆様(まつさかさま)に地面へ墜(お)ち...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...寝台の上から真逆様(まっさかさま)に辷(すべ)り落ちている光景は...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...真逆様(まっさかさま)に落ちて行った...
夢野久作 「オンチ」
...そうして銀次と絡(から)み合ったまま玄関の石段を真逆様(まっさかさま)に転がり落ちると...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...真逆様(まっさかさま)に突き落された訳で……しかもそれは私のような馬鹿を探し出すために...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...又もや湧き立つ大浪小浪の間に真逆様(まっさかさま)に落ち込んでしまいました...
夢野久作 「白髪小僧」
...真逆様(まっさかさま)に墜落して行った...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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