...あの狭い棚のような場所で、争いを続けたなら、負けた方が、今度こそ、真逆様に、地面へ墜落して、命を失うは必定(ひつじょう)だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...真逆様(まっさかさま)に海中へ飛び込んだ救うべくもない不幸な娘と...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...雪堆(ゆきやま)の中へ真逆様に顔を突込むときは...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...真逆様に地面に落ちてしまった...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...そして私は真逆様に深く深く落ちてゆく……...
豊島与志雄 「蠱惑」
...思い切って真逆様(まっさかさま)に池の中へ飛び込みました...
豊島与志雄 「魔法探し」
...真逆様に四番目の男の傍(そば)を遥かの下に落ちて行つた話などが...
夏目漱石 「それから」
...豚はぐうと鳴いてまた真逆様(まっさかさま)に穴の底へ転(ころ)げ込んだ...
夏目漱石 「夢十夜」
...真逆様に転んだのでなければ...
平林初之輔 「犠牲者」
...然るに歩いている人間が真逆様に転ぶことはあり得ない...
平林初之輔 「犠牲者」
...さては六区瓢箪池へ真逆様にその塔影を映した十二階...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...(急いで下りるつもりで砂をふみ外(はず)して真逆様(まっさかさま)に落ちたと思うと夢が覚めた...
正岡子規 「初夢」
...真逆様に地獄へ墜ちて行って了う...
松永延造 「職工と微笑」
...子良は真逆様(まつさかさま)に地面へ墜(お)ち...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...そうして銀次と絡(から)み合ったまま玄関の石段を真逆様(まっさかさま)に転がり落ちると...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...辷り出して無限の空間に真逆様(まっさかさま)に落込んだ...
夢野久作 「怪夢」
...真逆様(まっさかさま)に落ちて行くような気がした」と申しましたそうですが……ナント奇妙では御座いませんか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...真逆様(まっさかさま)に身を翻(ひるがえ)した半裸の女体の...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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