...着物を重ねても寒い秋寒に講壇には真裸(まっぱだか)なレオというフランシスの伴侶(なかま)が立っていた...
有島武郎 「クララの出家」
...ヲンナは青い火花の弾が真裸のまゝ走つてゐるのを見る...
李箱 「狂女の告白」
...真裸の男まじりに...
泉鏡花 「浮舟」
...真裸体(まっぱだか)です...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...真裸の友達とかわる/″\跪(ひざまず)いて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...境間の鉄道線路の土をとった穴の中に真裸になって死んで居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...真裸に寝たものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...尚暫くは縁に真裸で立って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...驢馬を放ち真裸になりて...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...着物をぬいで真裸のまま床(ゆか)の上に寝たことがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...着物を抱えて真裸のままで母の前を……...
豊島与志雄 「童貞」
...「粋」とは、米へんの、精とか粋とかいう言葉があるように、米がその「もみ」をとり「かわ」をとり、青光りするほどその「ぬか」をとって、真裸かのもの、裸々堂々と、すべての飾りを脱ぎ去ることなのである...
中井正一 「美学入門」
...それと行違ひに薄べりと浴衣(ゆかた)を冠りし真裸体(まはだか)の男二人雨をついて走る...
永井荷風 「江戸芸術論」
...真裸で両手を水中につっこんでいた男が...
火野葦平 「糞尿譚」
...真裸体(まっぱだか)で座ってお辞儀も出来ず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...応接掛りは不断の真裸体(まっぱだか)に似ず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...貴様の処には髪毛や髭を蓬々と生やした真裸(まっぱだか)の怖い顔の男と...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...先生の一途なるさまもなみだなれ家十ばかりなる村の学校にひたひたと土踏み鳴らし真裸足に先生は教ふその体操を先生の頭の禿もたふとけれ此処に死なむと教ふるならめ遥か真下に白々とした谷の瀬々を見下しながらなお急いでいると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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