...俺は毒々しい喜びを感じながら真直ぐ切符売場へ進んで行ったのだ...
梅崎春生 「蜆」
...どうぞ保子さんにできるだけよくして上げて下さいという私の言葉を真直ぐに受け入れて下さい...
大杉栄 「男女関係について」
...塩焼く海士の煙も遠く真直ぐに立騰(たちのぼ)っていた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...何も彼も、病気のことは医者まかせだ」駅前の広場を越して、斜め真直ぐに、一本の道が通じている...
外村繁 「落日の光景」
...真直ぐを見つめて歩き続けた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...駕屋は斜にしていた駕を真直ぐにして...
直木三十五 「南国太平記」
...焔は、青色を放って燃え上りつつ、少し左に、右に揺れながら、時として、真直ぐに立ち、香を放ちつつ、いろいろに聞える音を立てた...
直木三十五 「南国太平記」
...真直ぐなことばかりは通らねえのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...真直ぐに行くと谷へ落ちて死んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...左手の相生町の角を真直ぐに行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分のながめている前庭の真直ぐ前に...
中里介山 「大菩薩峠」
...砂粒は真直ぐに目に向ってとんで来るのである...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...彼を真直ぐにしてくれ」ビアンションが彼に言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それでは葡萄棚の下を潜つて真直ぐに行くのが一番近道であると気づいた...
北條民雄 「青い焔」
...真直ぐな竿になつて立ちのぼつてゐる...
北條民雄 「朝」
...田舎の原っぱから真直ぐ自分の家へ来るというだけでも...
「赤い貨車」
...生れ付き真直ぐか...
夢野久作 「暗黒公使」
...清江の刈って来た真直ぐな萱の束を...
横光利一 「夜の靴」
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