...真直ぐに告白した...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...どうぞ保子さんにできるだけよくして上げて下さいという私の言葉を真直ぐに受け入れて下さい...
大杉栄 「男女関係について」
...貫いた線を余り真直にしすぎたやうな処があるが...
田山録弥 「自他の融合」
...又、誠実であるから、真直に物に触れ、物に感じ、物の核心をつかむことが出来るのである...
田山録弥 「小説新論」
...ここから元来た道を交番所の前まであるいてここから曲らずに真直ぐに行くとまた踏切を越えねばならぬ...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...何も彼も、病気のことは医者まかせだ」駅前の広場を越して、斜め真直ぐに、一本の道が通じている...
外村繁 「落日の光景」
...真直に歩いていると...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...真直を向いたまま...
豊島与志雄 「道連」
...『わたしの手は弱くて真直な線...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...真直ぐに出て行くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこから真直(まっすぐ)に北極の上空に達し...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...真直に大阪へ飛ぶことになっている...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...すると彼らは真直(まっすぐ)に波の中に足を踏み込んだ...
夏目漱石 「こころ」
...番傘を真直さしては入れない程狭かった...
宮本百合子 「一太と母」
...あきれてたわ」この前は拘留があけると警察から真直ステーションへつれてゆかれ...
宮本百合子 「刻々」
...……唯……自分の行く処はあの森の中にしかないというような気持ちで……そうして、あそこへ着いたら、すぐに何者にか殺されて、この恐しさと、苦しさから救われて、あの一番高い木の梢(こずえ)から、真直ぐに、天国へ昇ることが出来るかもしれぬ……というような、一種の甘い哀愁を帯びた超自然的な考えばかりを、たまらない苦痛の切れ目切れ目に往来させながら、……はてしもなく静かな野原の草イキレに噎(む)せかえりながら……何とはなしに流るる涙を、泥だらけの手で押しぬぐい押しぬぐい、一心に左足を引きずっていたようです...
夢野久作 「死後の恋」
...ただ真直(まっすぐ)に申し出るほかはござるまい』忠左衛門も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...鼻を真直ぐに挙げて...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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