...鞭はその手に真直(まっす)ぐに立て...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...何も彼も、病気のことは医者まかせだ」駅前の広場を越して、斜め真直ぐに、一本の道が通じている...
外村繁 「落日の光景」
...毛の逆立った眉が真直に刷(は)かれて...
豊島与志雄 「二つの途」
...夕風の空高く竹問屋の青竹の聳立(そばだ)っている竹河岸(たけがし)を左手に眺め真直(まっすぐ)な八丁堀(はっちょうぼり)の川筋(かわすじ)をば永代(えいたい)さして進んで行った...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...その相生町の角(かど)を真直ぐに向うへ行ってごらん...
中里介山 「大菩薩峠」
...真直(まっすぐ)に行き当ってピタリと終(しま)いになるべき演説であります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...その青田の間を走る真直(まっすぐ)な径(こみち)とを思い出した...
夏目漱石 「道草」
...命を捨てに行くようなものだ」「有難(ありがと)う――それじゃお神さん」若い旅人は茶店を出ると真直(まっす)ぐに金沢の方へ帰ると見えましたが...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...彼を真直ぐにしてくれ」ビアンションが彼に言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...真直(まっすぐ)に行ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...秋津のところへ行くには棚の下を潜つた一條の道を真直ぐに突き抜けて行くのが近道である...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...胸に抱けば 暖かろう蓋をすかし そっと覗けば 眼も耀こう愉しい 我心の歓びが還り愛が とけ恐ろしい横眼が真直な 正視に 微笑もう...
宮本百合子 「五月の空」
...いつも真直に幅ひろい視線で私の上に注がれている眼を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...真直(まっすぐ)に白状なさらんとこの関門を通しませんよ」大原「ヤレヤレ少々驚いたね...
村井弦斎 「食道楽」
...背を真直にして歩いている...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...それじゃわき道しないで真直(まっす)ぐに帰えるんですよ...
森本薫 「女の一生」
...真直ぐな櫂(かい)も水の中では曲って見える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は首を真直ぐに堅めながら...
横光利一 「上海」
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