...ぎょっとしたのは半分焦げたなりで天幕の端に真直(まっすぐ)に立った看板だ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...まるで水牛の角を真直(まっすぐ)にのばしたような...
海野十三 「雷」
...いままで真直に立っていた檣(マスト)が...
海野十三 「大空魔艦」
...帰りは流石に真直ぐに帰って来たようである...
外村繁 「澪標」
...村井は真直に大五郎の方へやってきた...
豊島与志雄 「変る」
...その事実は真直な事実だろう...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...真直に歩いてゆきました...
豊島与志雄 「旅だち」
...」彼女の所謂(いわゆる)心が真直だということは...
豊島与志雄 「反抗」
...幾筋かの裏町は高さの揃った屋根と屋根との間を真直に貫き走っている...
永井荷風 「銀座」
...真直な広い道路に遮られるものがないので...
永井荷風 「町中の月」
...あっちへ行けば俺(おら)が知っている人がいくらもあるだ」伝馬町を真直(まっすぐ)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...士官学校の前を真直に濠端(ほりばた)へ出て...
夏目漱石 「それから」
...――この時二人の男は腰を真直ぐにして...
牧野信一 「毒気」
...遠くの煙突から細い煙が真直(まっすぐ)に騰(のぼ)っていた...
松本泰 「秘められたる挿話」
...これを真直ぐゆけば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...現実に真直うちあたって行って描写している部分とが二様にまじりあってこの作品の中に際だっている...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...汽車が真直(まつすぐ)に其(その)曲線を突(つき)切つて三度河を渡るとサン・ゼルマンの街に着いた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...真直に伸びる筈はなかった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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