...真白い腿だった...
梅崎春生 「蜆」
...その真白い大きい大きい花束を両腕をひろげてやっとこさ抱えると...
太宰治 「女生徒」
...真白い乳を呑みたがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...その真白い手は、僧の形に姿を変えた真三郎が、しきりに焦(あせ)って伸ばす手だ――届かない、お豊が助けて抱き上げて、背たけのつぎ足しをしてみたが、それでも届かない...
中里介山 「大菩薩峠」
...真白い噴煙が、その円頂丘の脚下から頂上まで、到るところから非常な勢いで吹き出されて、この大岩塊をつつんでいる...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...あのなよなよした真白い指に変わり得る事は不可能と考えねばなりません...
西尾正 「陳情書」
...真白い西洋紙を展(ひろ)げて...
原民喜 「冬日記」
...もうそこには真白い胸もなく...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...赤い上に真白い肉の体を持ってはいますが」一本の古い樫の樹からここへ抜け出して来た一人がカアルを眺めて言った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...きょうは西の方に真白い富士がよく見えました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...皺(しわ)だらけの長大な両足の甲に真白い大きな坐胝(すわりだこ)がカジリ附いていた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...毎日毎晩、今か今かとその時機を待っているうちに或る朝の事、霜の真白い、月の白い営庭の向うの獄舎へ提灯が近付いてゴトゴト人声がし始めたので、素破(すわ)こそと皆蹶起(けっき)して正座し、その方向に向って両手を支えた...
夢野久作 「近世快人伝」
...二カ所……やがて往来一面の真白い塵ホコリが立ち上って...
夢野久作 「塵」
...そうして途中で真白い雪道ばかり凝視して来たためにトラホームが痛み出し...
夢野久作 「眼を開く」
...その真白い着物の胸からパッと緋牡丹(ひぼたん)のような血しおがほとばしった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...大きく浮んだ真白い入道雲であった...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...真白いワンピースを着て...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...彼女の真白い足の裏が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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