...窓から見える雪景色が真白で美しい...
...彼女は真白なドレスを着ていた...
...真白な壁に絵を描く...
...樅の梢の上に頂上が真白に光っていた...
石川欣一 「可愛い山」
...しけているといって真白く張りかえさせて自分で大きく「茶」とかきました...
上村松園 「わが母を語る」
...流石に頭髪だけは霜のように真白になっては居るが...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...その嫁入衣裳のキレは冷たい真白(まっしろ)な雪に変る...
竹久夢二 「少年・春」
...頭髪(かみ)の真白な魚(うお)のような光沢(つや)のない眼をしていた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...任せた柔い真白い胸もと...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...つまり彼は真白だと称する壁の上に汚い種々(さまざま)な汚点(しみ)を見出すよりも...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...その真白な年増盛(としまざか)りの諸肌(もろはだ)をぬいで...
中里介山 「大菩薩峠」
...見渡すかぎり真白で...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...あのなよなよした真白い指に変わり得る事は不可能と考えねばなりません...
西尾正 「陳情書」
...その印象派の絵の中に真白な鴎(かもめ)が無数に動いていた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...タヌと二人で真白になってパン粉を練り...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...赤い上に真白い肉の体を持ってはいますが」一本の古い樫の樹からここへ抜け出して来た一人がカアルを眺めて言った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...その頬の色が見る見る真白になって来た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この深い霧のながれの真白な闇が...
吉川英治 「上杉謙信」
...――そして董卓の背をなでている貂蝉の真白な手を...
吉川英治 「三国志」
...彼女の真白い足の裏が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...真白に濡れながら上下七里の峠道を歩き歩き詠んだ歌二三首をかきつけてこの短い紀行文を終る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索