...窓から見える雪景色が真白で美しい...
...彼女は真白なドレスを着ていた...
...真白な壁に絵を描く...
...呼気(いき)の湿気(しめり)で真白に凍つた...
石川啄木 「菊池君」
...折から真白(まっしろ)な月夜で...
泉鏡花 「婦系図」
...真白な潔い雪の上に...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ふと眼前に真白い富士を見つけ...
太宰治 「富嶽百景」
...雑巾がけしてる男の冬鰯さいても誕生日・侮られて寒い日だ飛行機のうなりも寒い空話してる間へきて猫がうづくまる涙がこぼれさうな寒い顔で答へる十二月四日晴、行程六里、汽車でも六里、笹栗町、新屋(三〇・下)冷たいと思つたら、霜が真白だ、霜消し酒をひつかけて別れる、引き留められるまゝに次郎居四泊はなんぼなんでも長すぎた...
種田山頭火 「行乞記」
...その襟もとはやはり真白くなつてゐました...
土田耕平 「峠」
...一冬氷や雪のなかに閉籠められていたので、全身真白で、鴨の足から芽を出した鳥なので、それをカモメというのだ……...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...円く張った真白な乳房が...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...奔馬の紋(もん)のついた真白い着物を着た...
中里介山 「大菩薩峠」
...浪打ち際から真白な砂が数丁も続いて小高い丘になり...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...真白い西洋紙を展(ひろ)げて...
原民喜 「冬日記」
...そのところどころ真白くガレた...
松濤明 「春の遠山入り」
...色の真白(まつしろ)な...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...真白(まつしろ)で...
宮原晃一郎 「豆小僧の冒険」
...ペーヴしてある道は真白くハレーションして閉口だし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...在方では麻畠も桑畠も真白な泥の下になり...
柳田国男 「雪国の春」
...何もかも真白になる程色が落ちている阿古屋の人形と見比べますと...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...その上の真白な寝具が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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