...窓から見える雪景色が真白で美しい...
...彼女は真白なドレスを着ていた...
...真白な壁に絵を描く...
...と主税が、胸を斜めにして、片手を膝へ上げた時、お妙のリボンは、何の色か、真白な蝶のよう、燈火(ともしび)のうつろう影に、黒髪を離れてゆらゆらと揺(ゆら)めいた...
泉鏡花 「婦系図」
...半之丞の真白い骸骨と...
海野十三 「くろがね天狗」
...そこで婦人の屍体はすぐ真白な担架(たんか)の上に移され...
海野十三 「流線間諜」
...大地が始終真白(まっしろ)になって居るではなし...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...真白な毛並に赤の斑(ぶち)がある...
豊島与志雄 「悪夢」
...いかにうれしいことだろう!彼は雪で真白くなって家に帰った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...真白に塗りたてた快活な顔の上に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...満ち来る夕汐(ゆうしお)の上を滑って行く荷船(にぶね)の帆のみが真白く際立(きわだ)った...
永井荷風 「すみだ川」
...その真白い手は、僧の形に姿を変えた真三郎が、しきりに焦(あせ)って伸ばす手だ――届かない、お豊が助けて抱き上げて、背たけのつぎ足しをしてみたが、それでも届かない...
中里介山 「大菩薩峠」
...伯父は真白な細く堅い手を彼の掌に握らせながら...
中島敦 「斗南先生」
...以来千年以上です真白の真白の妖怪の哀しい哀しいオフェリアが...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...ただ真白になってしまう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...真白い湯気が立つ...
火野葦平 「花と龍」
...まだ雪が真白にのこっている早春の曠野で...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...ちらと見せた真白な草食獣のような歯...
山川方夫 「菊」
...大きな真白いお尻を振り立てて...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...そのうちにその真白な...
夢野久作 「オンチ」
...鉄塊が真白い息を吹き上げた...
夢野久作 「線路」
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