...真木島(まきのしま)の十郎の腿(もも)のけがの手当をしている...
芥川龍之介 「偸盗」
...――真木島(まきのしま)の十郎は...
芥川龍之介 「偸盗」
...陸軍三長官のひとつの教育総監部総監は皇道派の真木大将だし...
高見順 「いやな感じ」
...あとのことは真木大将らにまかせてあると言う...
高見順 「いやな感じ」
...青年将校らが頼みの綱としていた真木大将らは敗退した...
高見順 「いやな感じ」
...さればお城から見わたしますと、眼も遥かな山河が絵のように打ちひろがり、平等院(びょうどういん)、扇の芝、塔の嶋、山吹の瀬、宇治おち、かたうらの蔵松、真木の鈎月、伏見の指月など、名所古蹟は申すまでもなく、西は八幡、山崎、狐河、淀、一口(いもあらい)のあたりへかけ、長江悠々として千鳥のこえも此処彼処(こゝかしこ)にきこえ、遠浦の帰帆、漁村の夕照、四季おり/\の風情(ふぜい)おもしろく、定めし見飽かぬ眺めだったでござりましょう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...真木は一時自分の店へ来て働くやうにと勧めてみたが...
徳田秋声 「のらもの」
...真木がその日も遊びに来てゐて...
徳田秋声 「のらもの」
...益満が「真木か」「益満」格子を開けて...
直木三十五 「南国太平記」
...真木和泉(まきいずみ)『義挙三策』に見るように...
服部之総 「志士と経済」
...池のむこうの筋落(すじお)ちの小滝を楓の真木(まぎ)が一本斜めに切るように滝壺のほうへ枝をのべている...
久生十蘭 「ユモレスク」
...馴れきとは思ひ出(い)づとも何により立ちとまるべき真木の柱ぞと自身も歌ったのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子供たちをどうしようというのだろう」大将は泣きながら真木柱の歌を読んでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「我妹子(わぎもこ)が来ては寄り添ふ真木柱(まきばしら)そも睦(むつ)まじやゆかりと思へば」という歌のように...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...丸で真木(まき)を割るやうな音がしたのである...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...真木をくべて火を掻き起して...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...真木(まき)を背負(しょ)った男や...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...真木定観(じょうかん)...
吉川英治 「私本太平記」
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