...態度は頗(すこぶ)る真摯なり...
芥川龍之介 「上海游記」
...絶えずその道を踏み進んで行った真摯な態度を見てゆきますと...
石原純 「マイケル・ファラデイ」
...専心(せんしん)に自然の研究に熱中していた真摯な姿はいかにも尊敬に値するものであったと思われるのです...
石原純 「ロバート・ボイル」
...子供に対して真摯なる責任の感を喚起せざるが故に排斥せられなければならない...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...正造は真摯な面持で膝を乗り出し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...真摯な情熱と愛嬌とが湧いて来るのであつた...
辰野隆 「浜尾新先生」
...彼は真摯なるが故に堕落したのである...
種田山頭火 「赤い壺(三)」
...あの方の想いは実に深く真摯なものと存じますが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...真摯なる鳶色の目にて記者を見詰めたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人生に対して真摯な態度を取れば取るほど...
豊島与志雄 「故郷」
...真摯な人には往々ある...
豊島与志雄 「故郷」
...通計十数名の若い研究者の真摯な協力が全期にわたって得られたことも...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...――人間は熱誠を以(もっ)て当って然るべき程に、高尚な、真摯な、純粋な、動機や行為を常住に有するものではない...
夏目漱石 「それから」
...ニコラスの生涯での真摯な事業は...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...その友情はあらゆる真摯な人間関係がそうであるとおり...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...マクシム・ゴーリキーが当代のプロレタリア作家の真摯な長老であり...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...真摯な誠実さのあらわれている風貌などお父さんそっくりです...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...女としてとき子の心を思いやる峯子の気持は真摯なものを加えた...
「今朝の雪」
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