...子供に対して真摯なる責任の感を喚起せざるが故に排斥せられなければならない...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...六 軽浮なる婦人論者を戒めて真摯なる研究を望む日本の浅薄なる空想家は独逸(ドイツ)もしくはスカンジナビヤ辺の神経過敏なるものが...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...彼は真摯なるが故に堕落したのである...
種田山頭火 「赤い壺(三)」
...浅墓な客観(かくゝわん)芸術に対して真摯な主観芸術の発表であると言つても差支なかつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...真摯なものであった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...人生に対して真摯な態度を取れば取るほど...
豊島与志雄 「故郷」
...人生に対して真摯な態度を持する者は...
豊島与志雄 「故郷」
...自由な真摯な意志は...
豊島与志雄 「生活について」
...浪子、貫一、三四郎、机竜之助、丹下左膳……一体、真摯な文学は、そして作者が血肉を注ぎこんだ人物は、どこへ行ってしまったか...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...かくて古来真摯な芸術家が...
中原中也 「芸術論覚え書」
...――人間は熱誠を以(もっ)て当って然るべき程に、高尚な、真摯な、純粋な、動機や行為を常住に有するものではない...
夏目漱石 「それから」
...そういう時期に来ているのです」ウージェーヌは真摯な感情から溢れ出たナイーヴな表現に打たれて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼女は若く真摯な愛情が...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...後に日本の科学の大先輩として貢献した人々の若き日の真摯な心情とを...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...真摯な物語りとやさしい心情の流露とが溢れて...
宮本百合子 「木の芽だち」
...そこに湧くのが当然だろうと思われる新しい成長への希望や期待や欲求の愛らしく真摯なときめきがちっとも感じられないと索然とした思いであった...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...願くば汝の上に真摯なるものの数個の批評をもつて汝の精神の糧をおくられむことを祈れ...
室生犀星 「抒情小曲集」
...」かれは真摯な顔をした...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
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