...専心(せんしん)に自然の研究に熱中していた真摯な姿はいかにも尊敬に値するものであったと思われるのです...
石原純 「ロバート・ボイル」
...子供に対して真摯なる責任の感を喚起せざるが故に排斥せられなければならない...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...浅墓な客観(かくゝわん)芸術に対して真摯な主観芸術の発表であると言つても差支なかつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...人は常に自由な晴れやかな真摯な意志の所有者である...
豊島与志雄 「生活について」
...自由な真摯な意志は...
豊島与志雄 「生活について」
...そして真摯な眼色になりました...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...浪子、貫一、三四郎、机竜之助、丹下左膳……一体、真摯な文学は、そして作者が血肉を注ぎこんだ人物は、どこへ行ってしまったか...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...常に敬虔な真摯な生き方をし得る人...
豊島与志雄 「野に声なし」
...それを真摯な鋭い眼で眺むる時には...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...通計十数名の若い研究者の真摯な協力が全期にわたって得られたことも...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...人間(にんげん)は熱誠を以て当(あた)つて然るべき程に、高尚な、真摯な、純粋な、動機や行為を常住に有するものではない...
夏目漱石 「それから」
...――人間は熱誠を以(もっ)て当って然るべき程に、高尚な、真摯な、純粋な、動機や行為を常住に有するものではない...
夏目漱石 「それから」
...彼女は若く真摯な愛情が...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...真摯な愛情をもち...
北條民雄 「頃日雑記」
...文学に関心をもつ者の心に真摯な考慮を呼びさまさずにはいない...
宮本百合子 「明日の言葉」
...後に日本の科学の大先輩として貢献した人々の若き日の真摯な心情とを...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...真摯な物語りとやさしい心情の流露とが溢れて...
宮本百合子 「木の芽だち」
...そこに湧くのが当然だろうと思われる新しい成長への希望や期待や欲求の愛らしく真摯なときめきがちっとも感じられないと索然とした思いであった...
宮本百合子 「結婚論の性格」
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