...僕はいくら奢(おご)られても真平(まっぴら)だ...
芥川龍之介 「路上」
...というのは真平御免だ...
泉鏡花 「婦系図」
...それは真平(まっぴら)です」ベラン氏が...
海野十三 「宇宙尖兵」
...真平御免でがす」伴造から勇気を推奨せられた執事の勝見は五日経って...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...そんな慈善や友情なら僕は真平御免だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...私の一言で「真平御免」の父は「そうか」と...
直木三十五 「死までを語る」
...大工上り「如何でござるな」真平...
直木三十五 「南国太平記」
...それから次は、「地主ニ代官ヲ先代ヨリ勤メタ故、役所ノ跡ガアイテイル故ニ、水心子天秀トイウ刀鍛冶ノ孫聟(まごむこ)ニ水心子秀世ト云ウ男ヲ呼ンデ、役所ノ跡ヘ入レテ刀ヲ打ッタ、又、研屋(とぎや)ニ、本阿弥三郎兵衛ト云ウノノ弟子ニ仁吉ト云ウ男ガ研ガ上手ダカラ、呼ンデオレノ住居ヲ分ケテ、刀ヲ研ガシテオレモ習ッタ、ソレヨリ刀剣講トイウモノノ事ヲ工夫シテ、相弟子ヤ心易(しりあ)イニ出シテ取出立テ、秀世又ハ細川主税正義、並ビニ美濃部大慶直税、神田ノ道賀又ハ梅山弥曾八、小林真平、ソノ時代ノ刀鑑(かたなめきき)ヘ残ラズ刀剣講ヲ取立テヤッタガ、或日千住ヘ行ッテ胴ヲタメシタガ、ソレカラ浅右衛門ノ弟子ニナッテ、上段切リヲシテ遊ンダ、息子ハ御殿ヘ上ッテイルカラ世話ハ無カッタ、息子ガ七歳ノ時ダ」御祈祷師、富籤屋(とみくじや)から刀剣講、それから首切浅右衛門まで来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...真平(まっぴら)だ」と云って兄は苦笑いをした...
夏目漱石 「それから」
...ことに語学とか文学とか云うものは真平(まっぴら)ご免(めん)だ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...主人は事もなげに「君に捧げてやろうか」と聴くと迷亭は「真平(まっぴら)だ」と答えたぎり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...有名な人に紹介して上げます」「真平(まっぴら)ご免(めん)だ」「胃病が癒(なお)りますばい」「癒らんでも差支(さしつか)えない」「そげん頑固張(がんこば)りなさるならやむを得ません...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一生捨てないでねなんて馬鹿らしい事は真平だよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お気に障ッたら真平(まっぴら)御免下さい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...」「お父さんは真平――...
牧野信一 「父を売る子」
...私はお腹を切るのを見るなんて真平だったんですが...
三浦環 「お蝶夫人」
...「その上の方から出るやつも、その下の方から出るやつも、真平ご免だ」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...只今はどうも……飛んだ失礼を……真平(まっぴら)...
夢野久作 「斬られたさに」
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