...猶更(なほさら)おれは真平(まつぴら)御免(ごめん)だ...
芥川龍之介 「雑筆」
...況(いわん)や怪しげな天使なぞの彫刻の下は真平(まっぴら)御免だ...
芥川龍之介 「上海游記」
...薄情な奴は俺(おい)ら真平だ...
泉鏡花 「婦系図」
...手をそのまま、花火のごとく上へ開いて、「いよ、万歳!」傍(かたわら)へ来た駅員に、突(つん)のめるように、お辞儀をして、「真平御免ねえ、はははは...
泉鏡花 「婦系図」
...真平御免でがす」伴造から勇気を推奨せられた執事の勝見は五日経って...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...あんな凄い女は真平だ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...「そう硬くなってないで、一つズンズン話してみたらどうだな? ……何なら一杯、気付けでも取ってやろうか?」「旦那、真平でやす...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...真平(まつぴら)だ...
徳田秋声 「チビの魂」
...偶然殺されるなんて真平です...
豊島与志雄 「変な男」
...大工上り「如何でござるな」真平...
直木三十五 「南国太平記」
...仰向(あおむ)くと蟇蛙(ひきがえる)を前から見たように真平(まったいら)に圧(お)し潰(つぶ)され...
夏目漱石 「草枕」
...さりながら妙齢なる美人より申し込まれたるこの果し状を真平(まっぴら)御免蒙(ごめんこうむ)ると握りつぶす訳には行かない...
夏目漱石 「自転車日記」
...真平(まっぴら)だ...
夏目漱石 「野分」
...主人は事もなげに「君に捧げてやろうか」と聴くと迷亭は「真平(まっぴら)だ」と答えたぎり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...真平(まっぴら)御免を蒙(こうむ)りたいという考が起る...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...ビクターの「真平仁義」きいてみる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...茶屋奉公づら真平だよ...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...――「真平御免だ...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
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