...少(すこ)し左(ひだり)に外(そ)れたところに見(み)ゆる真平(まったいら)な街道(かいどう)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...自動車でのり込むと云やあ大層外聞はいゝけれど私なんかまあ真平(まっぴら)ですね...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...真平(まっぴら)だ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...しずかに裏側の真平戸(まひらど)を繰(く)り開けた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そんな慈善や友情なら僕は真平御免だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...真平らな雪と氷の平原になっているのであるから...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...一万フィートの高所があっても、面積が広すぎるので、見渡したところは、真平らで、四方とも水平線の外はなにも見えない...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...真平(まっぴら)だ...
夏目漱石 「野分」
...真平御免だよ」「私は...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...いやもうそれは真平御免ぢや! では御機嫌よう! もう当分...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...こんな化物とちかづきになるのは真平だつたらう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...俺は病人や葬式は真平だ...
平出修 「公判」
...お気に障ッたら真平(まっぴら)御免下さい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...僕だつて気狂ひになることは真平だからね...
牧野信一 「爪」
...――「真平御免だ...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
...もう馴れたから特別の心づかいは真平だからと云ってあげたらおよろこびです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...真平御免可被下候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「その上の方から出るやつも、その下の方から出るやつも、真平ご免だ」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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