...「真如の境地を目指す」...
...「真如の世界に浸る」...
...「真如の法を学ぶ」...
...「真如に気づく」...
...「真如の光を蓮華に見る」...
...真如(しんにょ)の月を眺(なが)めあかさん」とありますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...今は京の真如堂の住職...
高浜虚子 「五百五十句」
...実と虚と相接するところに虚実を超越した真如(しんにょ)の境地があって...
寺田寅彦 「映画雑感(※[#ローマ数字7、1-13-27])」
...そうなれば現在のいろいろなイズムの名によって呼ばれる盲目なるファナチシズムのあらしは収まってほんとうに科学的なユートピアの真如(しんにょ)の月をながめる宵(よい)が来るかもしれない...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...「大隅山(おおすみやま)の狩(かり)くらにィ――真如(しんにょ)の月(つき)の――」弾手は蕭々(しょうしょう)と歌いすゝむ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...昭和三十三年十二月家のない私は三十前後のころ谷中(やなか)の真如院(しんにょいん)という寺に仮寓(かぐう)していた...
中勘助 「独り碁」
...わたくしは清澄のお寺におりました折に老僧からその大乗起信論の講義を承ったことがございますが、真如、無明、頼耶(らいや)の法門のことなどは、なかなか弁信如きの頭では、その一片でさえこなしきれるはずのものではございませんが、不思議と老僧の講義を聴いておりまするうちに、しみじみと清水の湧くような融釈の念が起ってまいりまして、およそ論部の講義であのくらいわたしの頭にしみた講義はございませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...真如が果して真如ならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...万法は真如と無明の合成でございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで、真如はただ絶対にして、動もなく、不動もなく、生もなく、死もなく、始めもなく、終りもなき大遍満の存在と致しまして、それに無明が働くことによってのみこの世界にもろもろの現象が起る、その現象が人間世界にもさまざまの悲喜哀楽を捲き起す――何の力が無明を働かして左様な現象を起さしめるのか、それがわからないとおっしゃるのでございましょう――」弁信が一息にこれだけを言って、ちょっと息をきった時に、神妙に聞いていた池田良斎が、ようやく一語をハサムの機会を得まして、「いかにも、その通りです、真如絶対だけなら、絶対だから文句はありませんが、この通り世間相――一切万法と言いますかな、吾々までの存在が、その絶対のうちから起ったのはすなわち真如へ無明が働きかけたものに相違ないとすれば、その無明の起るところ、仮りに水と波との如く、麻と縄との如く、真如と無明とは同一物の変形であるとしても、その同一物を変形せしめた力、すなわち海の水を波立たせる業風と言いますか、麻を縄にする指さきと言いますか、その起るところがわからないのです」弁信は透かさずこれに答えました、「御尤(ごもっと)もの質問ではございますが、せっかく御質問なさるならば、もう少しく細かくごらんになって、真如と無明を分つ力をお調べになる前に、真如を真如とし、無明を無明としてながむる、その見方の立場をさきにごらんになる必要があると存じます...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたくしは、起信論のうち、別してここが大事というところを承りまして、その御文章を暗記いたしておりますが……それは、無明薫習(むみょうくんじゅう)ニ依ッテ起ス所ノ識(しき)トハ、凡夫ノ能(よ)ク知ルトコロニ非(あら)ズ、また、二乗ノ智恵ノ覚スル所ニ非ズ、謂(いわ)ク、菩薩ニ依ッテ初ノ正信ヨリ発心観察シ、若(も)シ法身ヲ証スレバ少分知ルコトヲ得、乃至菩薩究竟地(くきょうち)ニモ尽(ことごと)ク知ルコト能ワズ、唯(ただ)仏ノミ窮了ス――とあるそれでございます、これが即ち真如、無明、梨耶、三体一味の帰結なのでございます」その時、池田良斎が、うなだれながら手を挙げて、「いや、少し待って下さい弁信さん、あなたの言うことを一々ついて行ってみたが、もうちょっと追いきれなくなりましたが、しかし、結論はやっぱりわからないところはどうしても分らない、凡夫や二乗にはわからない、菩薩でもわからないところがある、仏にならなければ……ということになってしまっているようですね」「もう一応お聞き下さいまし、いかにも只今の御文章によりますると、凡夫二乗のやからのとうてい歯のたつところではない、菩薩の境涯でさえもやっとわかるかわからないか、所詮(しょせん)仏如来そのものだけが一切を御窮尽あそばす、とこういうのでございますが、それで絶望をなすってはいけません...
中里介山 「大菩薩峠」
...真如は能薫ともなり...
中里介山 「大菩薩峠」
...それこそ真如の月浴びてありがたく辱(かたじけな)く映しだされてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...弘仁元年九月十二日三十七歳にて落飾し東大寺の道詮律師の室に入らせて真如親王となん申しき...
南方熊楠 「十二支考」
...まづかくは真如これなり...
南方熊楠 「十二支考」
...山門高く聳(そび)えては真如実相(しんにょじっそう)の月を迎へ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この真如(しんにょ)の月と...
吉川英治 「親鸞」
...昨夜ふと真如(しんにょ)の月を仰ぎながら...
吉川英治 「親鸞」
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