...俳優の写真個展は見ごたえがあった...
...真個の英雄児たるに愧ぢざるを想見せずンばあらず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...真個の第四階級から発しない思想もしくは動機によって成就された改造運動は...
有島武郎 「宣言一つ」
...『いや真個に気の毒でした...
石川啄木 「道」
...「真個(しんこ)に人民を愛するものは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その真個(しんこ)の同志者の一半は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...学問の真個の目的とでもいうべきものであるけれども...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...マア願い下げだネ」「其処にはまた異(おつ)な寸法も有ろうサ」「笹(ささ)の雪じゃアないかネ」「まさか」「真個(ほんと)に往きましょうか」「お出でなさいお出でなさい」「お勢...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「真個(ほんと)に本田さんは感心なもんだナ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それをそんな事いうッて真個(ほんと)にこの娘は可笑しな娘だよ」お勢はもはや弁難攻撃は不必要と認めたと見えて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「真個(ほんとう)に本田さんは憤ッて来ないのだろうか?」「何を?」「何をッて」と少し気を得て...
二葉亭四迷 「浮雲」
...真個に恥しいのだという事をお話になりました...
宮本百合子 「いとこ同志」
...真個にいつかか分りませんが...
宮本百合子 「いとこ同志」
...真個(ほんと)に自分が家をもらう積りに成って居た所へ重三が出て来て目算をがらりと崩して仕舞ったのを恨んで居ると外思えなかったので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...これに、誰でも、真個に人間を、人類を貫いている普遍的な光明である愛の本流に、瞬間でも触れたことのある者は実感されることでしょう...
宮本百合子 「偶感一語」
...自分の「真個なもの」によって...
宮本百合子 「偶感一語」
...皆が真個に愛し合って...
宮本百合子 「結婚問題に就て考慮する迄」
...何!物が真個に書ける時私は...
宮本百合子 「五月の空」
...行衛不明になられたかという真個(ほんと)の原因に就ては今日まで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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