...雪を蹴立(けだ)てて真一文字に...
巌谷小波 「こがね丸」
...数百台の攻撃ロケット艇が地表から天空真一文字に昇騰していった...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...余が意見に従って真一文字に比島(ひとう)を目指して攻撃したなら...
海野十三 「諜報中継局」
...彼は真一文字に自宅へと急ぐのであった...
江戸川乱歩 「接吻」
...またそこまでの通路をあらかじめすっかり研究しておいたかのように真一文字に飛んで来るのである...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...われは真一文字にわが分をかせぐ者ぞ」とある人情博士(はかせ)はのたまいける...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...海の上を真一文字にバッテイラが...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは東の方から真一文字に朝霧を破って走りついて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...はるか上流まで真一文字に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...真一文字に口を横へ引張った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...真一文字に突き切りました...
野村胡堂 「江戸の火術」
...往来に向いた庭木戸を真一文字に開かせました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真一文字にお勝手へ抜けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...疑いは真一文字に恋女房へ掛って行くから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...花の都の東京さして東海道を真一文字に東の方へとんで行ったが...
槇村浩 「鶴と鶯」
...けだし燕は真一文字に飛ぶ者なれば...
正岡子規 「俳諧大要」
...真一文字に海へ駈けていたのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...備中守から、一通の書付をとると、左近将監は、ふたたび悍馬(かんば)に鞭を打って、真一文字に、南町奉行所の正面のまえまで走って来た...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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