...その真ん中に小さなとり手のついた長さ一尺ほどの細長い木の蓋が置いてある...
大杉栄 「獄中記」
...寝床の周囲には祈り本、聖書、辞書、雑誌、原稿紙、夏みかんの皮、土びん、薬袋、手紙、鉛筆が雑然と席を占め、その真ん中に、尿器が昼寝している...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ガラッ八は往来の真ん中に立ち辣(すく)みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気になって出かけて見るとあの路地の真ん中...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その田圃の真ん中だ」「それにしても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見ていただきたいひとがたくさんいますわ」といって『恋人』の手をとって社交室の真ん中へ連れ出した...
久生十蘭 「キャラコさん」
...元禄時代の服装をして銀座の真ん中を歩くことはできない...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...そのとき村の真ん中から正午を知らせる鈍い鐘の音が出し抜けに聞えてきた...
堀辰雄 「楡の家」
...ロンドンのど真ん中で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...道の真ん中を歩きなさい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...道路の真ん中をふらつき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...成吉思汗(ジンギスカン)あの、ほら、真ん中辺に、こんな大きな樹が三本立ってる森さ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...パキンと真ん中から折れて...
吉川英治 「剣難女難」
...真ん中の卓においた...
吉川英治 「三国志」
...草雲の家は真ん中で...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...秋になつて稲がみのればみのるほど真ん中の星さまは荷が重くなるので赤い顔をなさる...
吉田絃二郎 「八月の星座」
...水の虻(あぶ)Les Mouches d'eau牧場の真ん中にはたった一本の槲(かしわ)の樹(き)があるきりだ...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...牧場の真ん中で、鷓鴣(しゃこ)が三羽起ち上がる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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