...その真ん中で、Yは存分に、同志の力を借りては、集会や演説会のたびに群ってくる警官の群を翻弄して見せて得意になっておりました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...真ん中に赤い絨毯(じゅうたん)が敷いてあってね...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...あの三つの窓の真ん中の窓は半分開いていた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...妙子はその海の殆ど真ん中に立って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...部屋の真ん中に冷たく残って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分は部屋の真ん中――ちょうど衝立(ついたて)の前のところに引っくり返ってもう虫の息もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎親分に持たせて昌平橋の真ん中に立たせておけば手拍子三つ打つうちに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...元禄時代の服装をして銀座の真ん中を歩くことはできない...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...まったく『奇妙なこと』だらけの真ん中に生きているのだった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...部屋の真ん中に丸いオーク材のテーブルが一台あり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...カーバー所長は上機嫌で子供たちの真ん中で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...真ん中に食卓が一台...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...町のド真ん中にある土佐の稲荷の夜桜が...
正岡容 「寄席」
...真ん中のほうかしら』考えてみると...
吉川英治 「魚紋」
...何もない堂の真ん中に...
吉川英治 「三国志」
...仔馬(こうま)と牝馬(めうま)を曳いて人ごみの真ん中を通って来たので...
吉川英治 「新書太閤記」
...大勢の将士がいる武者溜(むしゃだま)りの真ん中にどっかり坐ってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...七面鳥Dindes1彼女は庭の真ん中を気取って歩き回る...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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