...さもなければ往来の真ん中に...
芥川龍之介 「長江游記」
...ハーシェルはまた他の星雲についてその霧のようなものの真ん中にいくらか光の強い所のあるのを観測した...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...このアン・ドミを百人近くの刑事どもの真ん中に首をさらされながら...
大杉栄 「日本脱出記」
...モンマルトルの真ん中に宿をとったのだ...
大杉栄 「日本脱出記」
...色の異った大男二人を帝都の真ん中から取り逃して...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そしてそのおなかの真ん中より少し下に梅の花の様なおへそが附いている...
太宰治 「十二月八日」
...妙子はその海の殆ど真ん中に立って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...群れの真ん中にいる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...枕の真ん中を横に貫く銀の棒を抜いて火に温め...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...親分」母屋と離屋をつなぐ廊下の真ん中に坐って何やら蠢(うごめ)く姿が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若い大男が橋の真ん中に立って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白い部屋の真ん中に...
林芙美子 「泣虫小僧」
...大きな盆地の真ん中へ出て来たためらしかった...
堀辰雄 「菜穂子」
...そのとき村の真ん中から正午を知らせる鈍い鐘の音が出し抜けに聞えてきた...
堀辰雄 「楡の家」
...町も町も町のド真ん中のお花見だけれど...
正岡容 「寄席行燈」
...首を籠の真ん中の所まで持ち上げて抜くようにしないと...
森鴎外 「雁」
...大広間の真ん中であらうが何処であらうが関はずに...
吉井勇 「青春回顧」
...朱雋の軍の真ん中を突破し...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索