...然しながらそれは孰(いず)れの時代を問はず常に真の芸術家に伴つてゐたことなのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...真の動機がわかれば...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...その極はついに不幸なる真の戦乱が勃発せぬとは限らぬ...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...なおその上に日本国のために身命を擲(なげう)って働くところの真の愛国者を養成したいというのであったらしい...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...写真の写の字もいいませんでした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...真の武士道の中の美点をも認めることが出来なかったとは想像されない...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...かかる規定それ自身がすぐ様真の学問性ではない...
戸坂潤 「科学方法論」
...澄憲大僧都の真の弟であるが...
中里介山 「法然行伝」
...真の純一の主観(感情そのもの)でなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...真の小説には詩的精神の高調したものが無ければならない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...真の本質的な現実主義と言うべきでない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...株を売った真の徳川御家人の一人は...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...じつにこの事件を取り返しのつかないことに導いてしまった真の原因である...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...つまり写真の中央に...
牧野信一 「競馬の日」
...しかるに真の思想は行動に移すと生きるか死ぬるかといった性質をもっている...
三木清 「人生論ノート」
...真の持主の損となるべきことをゆめ願わしむることなかれ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...民の心の底でほんとに渇(かわ)くように望んでいる真の王道というような明るい陽ざしはここしばらく現れそうもないと賢者は見ている...
吉川英治 「親鸞」
...――そこにのみ真の創作があるのである...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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