...いずれが真の姿であるか知らないが...
海野十三 「深夜の市長」
...あれぐらいな写真の技術は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いま初めて私は彼女の真の姿を見ていた……本当にこれがテリーザなのか...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...「あれほど写真の世界につかりきった男はそこいらにおりますかな? あれは見習い修業もせなならんのに...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...却て真の謙遜が身に備はつてゐた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...形骸としての机竜之助が、柳は緑、花は紅の里を、いかなる形式でさまよい歩こうとも、それは夢遊病者の行動を、映し絵としてながめるだけのもので、彼の真の生命は、他のところに置き換えられて生きている...
中里介山 「大菩薩峠」
...この平和は真の平和ではない...
夏目漱石 「草枕」
...バビロニア人が真の創設者であり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...真の芸術至上主義と言うべきものは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...まるで動物の写真のやうに見えて...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...そして真の敵は、実に自分自身の体内にゐるのである...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...真の現場が『ル・コメルシエル紙』の提言したようにパヴェ・サン・タンドレ街の付近であるとするなら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...尤もあれが真の恋(ラブ)と云ふものか何(どう)か...
眞山青果 「茗荷畠」
...真の懐疑家は論理を追求する...
三木清 「人生論ノート」
...「天性の良い傾向がその整然たる歩みを進めるあの容易で安楽でなだらかな道は決して真の徳ではない」ということを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けっして真の理性によってではなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それがやや実感になって真の同情となってわかって来ます...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...自己完成を根柢とする真の精神生活の強敵であるから...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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