...真っ向からそう訊ねるわけにもいかない...
犬田卯 「沼畔小話集」
...ともあれ、オスカー・ワイルドの言葉のはしばしをひろってみても、第一に確かに、「ギリシャ美学」で、芸術が「模倣(ミメジス)」であるというのに対しては、真っ向から、そうではない「創造」であると反対しているのである...
中井正一 「美学入門」
...元の子を取戻したのがわからねえ」「真っ向から当ってみましょうか」「俺もそれを考えているんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...詮索(せんさく)がましい事を申すのは無礼であろう」ピシリと真っ向から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次と八五郎は十手の見識(けんしき)を真っ向に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょっと開けてくれ」真っ向から名乗る平次の声にも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真っ向へ疾風の勢いで来た...
吉川英治 「剣難女難」
...玄蕃の真っ向へ行くよと見えたので...
吉川英治 「剣難女難」
...真っ向に宣言してのぞむ曹操の戦いが...
吉川英治 「三国志」
...真っ向に突き入って...
吉川英治 「新書太閤記」
...真っ向に乗ってゆくこと...
吉川英治 「新書太閤記」
...真っ向に、太刀を浴び、胸いたへ、鑓(やり)をくい、早くも、いたる処に惨たる犠牲を、出してしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...弁円は起き上がる時につかんでいた杖を真っ向にかむって...
吉川英治 「親鸞」
...くそ度胸のある敵の大刀(どす)が真っ向へ迫った...
吉川英治 「松のや露八」
...――それを抜いて額(ひたい)の真っ向に揮(ふ)りかぶると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その真っ向へまた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...刎(は)ね起きる権之助の真っ向へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...真っ向を撲(なぐ)りつけろ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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