...彼の失敗を看過するつもりはない...
...子供たちがやらかした悪さを看過することはできない...
...彼女は自分が病気であることを看過していたが、ついに病院に行くことにした...
...メールの中の文法的な誤りを看過して、内容を理解してください...
...その苦痛に就いて考へて見やうとなさらずにたゞ何でもなく看過してお出になるのです...
伊藤野枝 「S先生に」
...明治の思想史の側においてけっして看過すべき人でないと思う...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...4.彼は問題の點を看過(或ひは默過)する...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...私は不注意から看過したのではなくして...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
......
高木貞治 「回顧と展望」
...坂下であるのを看過(かんか)出来ないのが...
辰野九紫 「青バスの女」
...センセイショナルな世間の恋愛事件をも冷やかに看過して来た不幸な一人の老作家を...
徳田秋声 「仮装人物」
...しかして堂々たる大国の死するや天下の人みな冷眼に看過し知らざるがごときはなんぞや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...国の教学上軽々に看過することの出来ぬ輸入思想である...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...看過しがちだったその自然の景色にある...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...昭和二年初めて三田の書生及三田出身の紳士が野球見物の帰り群(ぐん)をなし隊をつくって銀座通を襲った事を看過するわけには行かない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...すでに、相手の人見知りをして、かかわり合いを怖れたから、こっそり立退きをしようと期していたところとて、看過されて、ついに先方から注文をつけられてみると、それを振切るのがまた一つの仕事になってくる...
中里介山 「大菩薩峠」
...職責上目前の犯罪を看過することが出来ませんから...
久生十蘭 「魔都」
...及び看過できない人々...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...それは避け難い不完全な世の出来事としていつも看過される...
柳宗悦 「民藝四十年」
...彼が工藝の本質的な美を見失っていたという事を看過する事が出来ない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...英国詩人中では看過し難い位置だ...
山本周五郎 「青べか日記」
...看過(みすご)し得ない将来の大事を孕(はら)んだものといえましょう...
吉川英治 「新書太閤記」
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