...彼の失敗を看過するつもりはない...
...子供たちがやらかした悪さを看過することはできない...
...彼女は自分が病気であることを看過していたが、ついに病院に行くことにした...
...メールの中の文法的な誤りを看過して、内容を理解してください...
...自分が對手の缺點を看過して默つてゐることが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分の輕々に看過したつもりでゐる缺點が...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それとともにある重大なる誤謬(ごびゅう)が彼の論文に含まれているのを看過することができない...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...今囘此一篇は明治文學史の研究上看過すべからざる事であると氣付いたから之を茲に掲げて讀者の注意を促す次第である...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...明治の思想史の側においてけっして看過すべき人でないと思う...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...これが普通世の思想家によって全然看過されている...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...私たちは異教徒という名のもとにいたずらにこれを看過したり...
高神覚昇 「般若心経講義」
...眼を過ぐる雲煙(うんえん)とは瀧口いかで看過するを得ん...
高山樗牛 「瀧口入道」
...仏教の教理としてそれを看過(かんくわ)してはならない...
田山録弥 「エンジンの響」
...条件のただ一つを看過すれば実験の結果は全く予期に反する事あるは吾人の往々経験する所なり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...看過すべからざることである...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...この点に就(つい)ては我輩(わがはい)も氏の事業を軽々(けいけい)看過(かんか)するものにあらざれども...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...――私の缺點を看過してなのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...当分御看過を乞う等で...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...一言で後(おく)れたやり方だと看過(みす)ごせるであろうか...
柳宗悦 「全羅紀行」
...看過すべからざる不始末である...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...併しまた冷淡に看過することも出来なかつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...使用価値と交換価値との間にある本質的差異を看過しているのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索