...衣の破れたのに七条の袈裟(けさ)をかけて看経(かんきん)していたが...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...看経(かんきん)するとか...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...姫ぎみたちの御せいじんをたのしみにあさゆう看経(かんきん)をあそばすほかにはこれと申すお仕事もなく...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「ハイ」看経(かんきん)を止めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鉄心道人は看経(かんきん)をおわったところでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先程の恐ろしい出来事と今聴く淋(さび)しき看経(かんきん)の声とに頭が擾(みだ)され...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...看経(かんきん)も済み饗応もまた了(おわ)り...
宮崎湖処子 「空屋」
...姫君たちが看経(かんきん)したあとと思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いつも静かな看経(かんきん)のひまひまには...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...さらばおれはこれから看経(かんきん)しょうぞ...
山田美妙 「武蔵野」
...看経も時によるわ...
山田美妙 「武蔵野」
...音をしのばせた看経(かんきん)の声がしはじめた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...看経の声はしめやかにつづいていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...燭のしたで朱筆をとっている彼の耳に母屋の方で音をしのばせて看経する人声がかすかに聞えた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...今宵から屋敷うちで看経はならぬと云った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...十日二十日の看経より...
山本周五郎 「日本婦道記」
...看経(かんきん)二タ刻(とき)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その後看経(かんきん)のついでにある経に「仏法を学(がく)せんと思はゞ三世の心を相続することなかれ」とあるのを見て...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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