...葛西靈松と稱する老松を看る...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...一時首(こうべ)を回(めぐ)らして月中に看る」の詩を罵(ののし)りて曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...私の看る所によれば...
豊島与志雄 「生活について」
...究竟するに先秦古書を精讀した人の僞りなき告白と看るべき者であるかも知れぬ...
内藤湖南 「易疑」
...即ち伏生以前の本と相違してゐる者と看るべきである...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...寒月照り渡る庭に立ち出でて喬木の頂きより落葉の紛々として月光の中に閃き飛ぶさまを看るは悲壮の限りである...
永井荷風 「写況雑記」
...乃ち白眼(はくがん)を以て此れを看る...
永井荷風 「新歸朝者日記 拾遺」
...明治座にて名題下若手俳優の稽古芝居を看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...玄文社合評会の為菊五郎の牡丹燈籠を帝国劇塲に看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...午餐後有楽座改築工事を看る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...外国語学校語学練習演劇を看る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...今遽(にわか)に来り看る事の何故頻繁になったかにあるであろう...
永井荷風 「十日の菊」
...又花の既に散ってしまった後来り看るのは...
永井荷風 「百花園」
...然れども家は東南の崖に面勢(めんせい)し窓外遮るものなく臥して白雲の行くを看る...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...混沌たる明治文明の赴くところは大正年間十五年の星霜を経由して遂にこの風俗を現出するに至ったものと看るより外はない...
永井荷風 「申訳」
...晋の干宝の『捜神記』に廬陵の婦人蘇易なる者善く産を看る...
南方熊楠 「十二支考」
...垂水(たるみ)の神祠を拝し遊女冢をすぎ千壺岡(ちつぼのをか)に上つて看る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...若し更に蘭軒の次年戊子元旦の詩註を取つて合せ看るときは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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