...何人を看るにも人その人を見ないで何時も...
伊藤野枝 「S先生に」
...はからずも屍体解剖を看るの機会を持った...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...葛西靈松と稱する老松を看る...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...究竟するに先秦古書を精讀した人の僞りなき告白と看るべき者であるかも知れぬ...
内藤湖南 「易疑」
...余一度(ひとた)び西洋より帰り来りて久しく看(み)ざりし歌舞伎座を看るや...
永井荷風 「江戸芸術論」
...瓦町電車通に出で夜肆を看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...明治座にて名題下若手俳優の稽古芝居を看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...重ねて新富座に人形を看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夜有楽座人形芝居二ノ替初日を看る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...午餐後有楽座改築工事を看る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...帰途歌舞伎座に至り初日を看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...市村座に徃き西川流踊さらひを看るつもりなりしが...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...およそ看る物同じといへども看る人の心異(ことな)ればその趣もまた同じからず...
永井荷風 「葡萄棚」
...混沌たる明治文明の赴くところは大正年間十五年の星霜を経由して遂にこの風俗を現出するに至ったものと看るより外はない...
永井荷風 「申訳」
...晋の干宝の『捜神記』に廬陵の婦人蘇易なる者善く産を看る...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしは其答書が偶(たま/\)断片を世間に留めたものと看るのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...若し更に蘭軒の次年戊子元旦の詩註を取つて合せ看るときは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...下の一面相の辨と合せ看るべし)英吉利の評者が逍遙子に嗤笑(しせう)せられたるは氣の毒なることなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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